11月14日、WTAは中国のテニス選手、ペン・シューアイが同国の前副首相に性的暴行を受けていたことについて、しっかりした調査を行うことを求める声明を出した。
【画像】ビリー・ジーン・キング氏、クリス・エバート氏が消息不明のペン・シューアイを心配
今月初め、ペンは元副首相のジャン・ガオリー氏から“数年前から性的関係を強要された”と、中国のSNSであるウェイボーに投稿。
WTAのCEOであるスティーブ・サイモン氏は声明の中で、今回の疑惑について「完全かつ公正で、透明性のある調査」を行うことを求めるとともに、ペンに対する検閲をやめるように要求。「ペン・シューアイをはじめ、すべての女性は検閲されるのではなく話を聞いてもらう権利がある。中国の元指導者の性的暴行に関わる行為についての彼女の告発は、深刻に扱われなければならない。どのような社会においても、彼女が主張するような行為が、容認されたり無視されるのではなく、調査される必要ある。我々は、名乗り出たペン・シューアイの勇気と力強さを称賛する」とした。
ペンは告発したのち、消息不明となっており、多くのテニス選手も反応。女子テニスのレジェンドであるビリー・ジーン・キング氏は「ペン・シューアイが無事に見つかり、彼女の告発が調査されることを願っている」と綴れば、グランドスラムを18度制しているクリス・エバート氏は「私はペンが14歳の時から知っている。私たちは彼女を心配しなければならない。彼女はどこにいるのか、安全なのでしょうか?」とツイッターに投稿。その他にもアリーゼ・コルネ(フランス)やリーアム・ブロディ(イギリス)、ニコラ・マウ(フランス)らからペンを心配する投稿が続いた。
ペンは2013年ウィンブルドンと2014年全仏オープンの女子ダブルスで優勝。