12月15日、アンディ・マレー(イギリス/世界ランク134位)は、16日に開幕する「ムバダラ・ワールド・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・アブダビ)を皮切りに、このオフシーズンは「オーストラリアに向けた素晴らしい準備になる」と、中東メディアに語った。
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2019年の初めに股関節の手術を受け、現在では金属の人工関節を入れてプレーしているマレー。
今シーズンについて、マレーは『The National』のインタビューに答え、「シーズン終盤になるにつれて、間違いなくいくつかの重要な改善を遂げたと思う。ケガや長期離脱から復帰する際に、試合をしていくことがいかに重要であるかわかったね」と、実戦を重ねていくことが何よりも必要なことだとした。
もちろん、今シーズンの成績に満足はしていないようで、「まだ改善しなければならないことはあるし、オフシーズンはそれをやっていくつもりだ。でも、今年の終わり方には満足しているよ」とコメント。
「この時期、いつもは暖かい気候の場所でトレーニングを行うけど、今年はほとんどイギリスでやる。インドアでプレーするんだ。だから、ムバダラでプレーできることは、オーストラリアに向けた素晴らしい準備になるし、より多くコート上での時間を確保できる」と来シーズンに向けて、いい準備をしたいと語った。
マレーは、「ムバダラ・ワールド・テニス選手権」に出場するだけでなく、21日からはイギリス・スコットランドでイギリス人選手のみで争われる「バトル・オブ・ブリッツ」にも出場。タイトなスケジュールになるものの、練習だけでなく実戦も交えていくとしている。
そして、大きく変わったのが、2016年からコーチを務めていたジェイミー・デルガド氏と別れたこと。「ムバダラ・ワールド・テニス選手権」では、ヤン・デ・ウィット氏を試すことになっている。
マレー自身は、「この決断は、僕にとってとても重要なものだと感じているよ。僕にどれだけの時間が残されているかわからないから、キャリアの最後の時間を一緒に過ごす人が正しい人であることを確認したいんだ。だからこの方法をとっている」と、自身のキャリアの分岐点を考え、コーチを誰にするか慎重に検討しているという。
2021年シーズン、ツアーでの最高成績はベスト8だったマレー。来年は、ベスト4や決勝へと進むことができるのか、充実したオフを過ごし、さらなる活躍を期待したい。