1月20日、全豪オープン4日目、男子シングルス2回戦。元世界No.1、アンディ・マレー(イギリス/世界ランク113位)に勝利し、キャリア初のグランドスラム3回戦進出を決めたダニエル太郎(エイブル/男子世界ランク120位)が記者会見に臨み、「とにかくベストを尽くすというのが、やることだった。
【動画】ダニエル太郎vs.マレー全豪2回戦ハイライトをチェック
試合を振り返って「相手が誰とかではなく、自分でやらなければいけないことはわかっていて、とにかくベストを尽くすというのが主なロール(仕事)だった。それができたから結果が出たんだと思う。ただ、結果が出たからといって、気取ってはいけない。今何をやりたいのか、考え、感じながらやっていきたいと思います」と語ったダニエル。
このマレー戦では、「必ずボールは動かさないといけない」と思っていたという。
「ラリーが長くなっても、とにかく僕がボールを動かしていれば、彼もどんどん疲れてくれると思っていた。前の試合、先週から疲れが溜まっているだろうし、それを自分のアドバンテージとして使えればなと作戦を立てていた」と明かした。ちなみに、スタッツを見ると、4本以下のラリーでは、60点-48点、5~8本では26点-17点、9本以上では28点-27点とすべてのシチュエーションでマレーを上回っている。
勝利を決めた瞬間、そしてオンコートインタビューでも控えめに喜んでいる姿が印象的だったダニエル。この試合でうれしいと感じたポイントについて、「自分の感情が上がり下がりがあまりなかったこと。こういう状況に揺さぶられず、自分をコントロールできていた。
まさに「勝って兜の緒を締めよ」。
ダニエルは続く3回戦で、第11シードのヤニック・シナー(イタリア/同10位)対スティーブ・ジョンソン(アメリカ/同104位)の勝者と対戦する。
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)~30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
【特集】全豪オープン2022の記事はこちら