11日から日本対ウクライナのプレーオフが開幕

11月9日、女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ by ゲインブリッジ」のプレーオフ 「日本対ウクライナ」(東京・有明コロシアム/11月11日~12日)に向けた監督の会見が行われ、日本の土橋登志久監督は、「ワールドグループに最短で行けるような道を作りたい」と勝利を追求したいとした。

【画像】土橋監督、5選手、サポートメンバーら笑顔でパチリ!

勝てば来年のファイナル予選に進むことができる大事な一戦。
日本は、唯一のトップ100選手である大坂なおみ(フリー/世界ランク42位)はメンバー入りしなかったものの、2番手の内島萌夏(フリー/世界ランク105位)や土居美咲(ミキハウス/世界ランク180位)、ダブルススペシャリストの柴原瑛菜(橋本総業HD/ダブルス同22位)と青山修子(近藤乳業/ダブルス同23位)、そしてサプライズでの選出となった17歳の石井さやか(HSS/同880位)というメンバーを揃えた。

今シーズン限りで監督を退任する土橋監督は、昨年4月のプレーオフで敗れているウクライナとの対戦に向け、「ウクライナが厳しい状況になっている中、日本に迎え入れることができて、スポーツとして相対することができるというのは素晴らしいことだと思っている。正々堂々と戦っていくことが、ウクライナチームに敬意を払うことにつながる。両国のファンの皆さんが集まり、少しでもスポーツの楽しい気分を味わってもらいたい」と語った。

また、勝利を追求する中でも「この戦いの中で選手たちが成長するというのもテーマの一つ」としており、来年から監督を務めることとなる杉山愛氏にワールドグループに最短で行けるような道を作りたいとする土橋監督。出場意思のある選手からチームワークや対戦相手、サーフェスを踏まえて5人を選出した。


その中でも石井は、“成長”という面で期待する選手の一人。「全日本(選手権) では、大学生ナンバー1、2に勝利したり、(敗れたものの)接戦の戦いになった。かなりレベルの高いところまで未完成なのにいけているというのが素晴らしい。彼女のポテンシャルの高さ、パワーという意味では大坂なおみに似たようなところがある。人間的にも穏やかな性格でアスリートに向いていると思う」と高い期待を寄せる。

土居や青山、柴原といったツアー、グランドスラムで経験豊富な選手に加えて、今季、世界ランク349位からトップ100目前まで一気に成長を果たした内島、そして17歳の石井という日本チームで目の前の勝利を掴みにいく。


10日にドロー抽選式が行われ、11日にシングルス2試合、12日にシングルス2試合とダブルス1試合が実施予定。先に3勝した国が勝利となる。