ジョコビッチ、史上3人目の通算100度目のタイトル獲得


男子ツアー「ジュネーブ・オープン」(スイス・ジュネーブ/ATP250)シングルス決勝が現地5月24日に行われ、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク6位)が、第6シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド/同31位)を5-7,7-6(2),7-6(2)で下し、通算100度目のタイトルを獲得した。

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元世界ランク1位のジョコビッチは、今年最初のグランドスラムとなった全豪オープンで4強入りするも、怪我により準決勝途中で棄権。
3月のATPマスターズ1000マイアミで決勝に進んだが、19歳のヤクブ・メンシク(チェコ/同21位)に敗れていた。

クレーコート・シーズンに突入しても、ATPマスターズ1000モンテカルロ、マドリードでいずれも初戦敗退と苦戦が続いており、ワイルドカード(主催者推薦)で今大会に出場。

初戦となった2回戦でマートン・フクソービッチ(ハンガリー/同134位)、準々決勝で第8シードのマッテオ・アルナルディ(イタリア/同39位)、準決勝で元世界8位のキャメロン・ノリー(イギリス/同90位)を破って決勝に進んだ。

決勝では第1セットを5-7で失ったものの、第2セットは互いにブレークなく、タイブレークへ。ここで勝負強さを発揮したジョコビッチが7-6(2)でセットを奪い返すと、最終セットも2-4の劣勢から巻き返して7-6(2)。3時間5分の死闘の末に、昨年のパリ五輪以来となるタイトルを獲得し、ジミー・コナーズ氏(109勝)、ロジャー・フェデラー氏(103勝)に次いで史上3人目となる通算100勝目の大台に到達した。

22日に38歳の誕生日を迎えたジョコビッチは、家族やサポートしてくれた周囲に感謝の言葉を述べた。

「たった3日間の学校の休みを使って、僕に会いに来てくれた妻と子供たちに感謝したい。愛しているよ、本当にありがとう。僕の誕生日を祝ってくれ、そしてジュネーブにいる家族にも会いに来てくれて感謝している」

「チームのみんなもありがとう。いいときだけでなく、苦しいときも一緒にいてくれた。僕のコート上での“狂気”を支えるのがどれほど大変かわかっているのは君たちだけだ。
100勝というこの勝利を一緒に成し遂げてくれてありがとう」

2023年シーズンは全豪オープン、全仏オープン、全米オープンと3つのグランドスラム・タイトルを手にするなどシーズン7勝を挙げたジョコビッチ。しかし、昨年は怪我にも悩まされて試練が続いていた。それを乗り越えて今大会での優勝。ジョコビッチにとって、喜びも格別だろう。

そんな直後に迎える全仏オープン。第6シードとして出場し、初戦でマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/同99位)と対戦する。史上最多25度目のグランドスラム優勝に向けた戦いも注目だ。

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