アルカラス、サービスゲームを落とさず快勝でベスト4


「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)男子シングルス準々決勝が7月8日に行われ、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)は、一度もサービスゲームを落とすことなくキャメロン・ノリー(イギリス/同61位)を6-2,6-3,6-3で破り、準決勝に進出。大会3連覇へあと2勝とした。


【動画】アルカラス ウィンブルドン3連覇へあと2勝!準々決勝ハイライト

「全仏オープン」(フランス・パリ)ではヤニック・シナー(イタリア/同1位)との頂上決戦で、2セットダウンから劇的な大逆転優勝を飾った22歳のアルカラス。

今大会の前哨戦「HSBC選手権」(イギリス・ロンドン/ATP500)で今季5勝目を挙げ、クレーコート・シーズンから5大会連続で決勝進出と好調を維持している。

大会3連覇を狙う今大会は、初戦のファビオ・フォニーニ(イタリア/同138位)戦こそ7-5,6-7(5),7-5,2-6,6-1と苦戦したものの、その後は2回戦で予選勝者のオリバー・ターベット(イギリス/同733位)を6-1,6-4,6-4、3回戦で楊・レナード・ストルフ(ドイツ/同125位)を6-1,3-6,6-3,6-4、4回戦で第14シードのアンドレイ・ルブレフ(同14位)を6-7(5),6-3,6-4,6-4で破って準々決勝へ。5月の「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)からマッチ22連勝とした。

この好調さを物語るように、立ち上がりこそピンチを迎えたアルカラスだが、第2ゲームを0-40からサービスキープすると、一気にペースアップ。16本のウィナーを奪って6-2でセットを奪い、第2セット以降も地元イギリスのファンの声援を背に戦うノリーに主導権を渡さず。リターンゲームで常にプレッシャーをかけ続け、第2セットを6-3、第3セットを6-3と完勝でベスト4入りを果たした。

試合後、「今日は本当に素晴らしい試合だった。今大会で一番いい内容だったと思う。試合を重ねるごとに、少しずつ自分が進化しているのを感じられているよ。(準決勝まで)2日あるからそれを最大限に活かして、準決勝に向けてしっかり調整したい」とコメント。

4回戦のルブレフ戦からサーブの感触が上がったとし、「芝ではサーブが良ければ、ベースラインからのプレーやリターンゲームでも自信をもって冷静にプレーできるんだ。
それで全体のテニスの質も上がる。今日はそんな感じだったね」と明かした。

決勝の座をかけて戦うのは、前哨戦の「ボス・オープン」(ドイツ・シュツットガルト/ATP250)と「イーストボーン・オープン」(イギリス・イーストボーン/ATP250)でタイトルを獲得している第5シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同5位)。

「彼の今季の芝シーズンは素晴らしいよね。とても良いテニスをしているし、彼のプレースタイルは芝に合っている。フラットに打ってくるし、アグレッシブでビッグサーブもある。集中して、自分のベストを出せるようにしたい。今日と同じかそれ以上のレベルでプレーできれば、きっとチャンスはあるはずだ。僕も攻撃的にいって、彼に主導権を渡さないようにしたい」と意気込んだ。
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