シフィオンテク、圧巻のパフォーマンスでウィンブルドン初優勝
「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)女子シングルス決勝が7月12日に行われ、第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク4位)が、第13シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同12位)を6-0,6-0で下して大会初優勝。グランドスラム通算6度目のタイトルを手にした。
【動画】シフィオンテク、決勝で1ゲームも失わずウィンブルドン制覇 優勝の瞬間&ハイライト
24歳のシフィオンテクは、全豪オープンと全仏オープンでベスト4となっている。前哨戦「バートホンブルク・オープン」(ドイツ・バートホンブルク/WTA500)で準優勝し今大会を迎えた。
5年連続6度目となった今大会は、初戦でポリーナ・クデルメトワ(同64位)を7-5,6-1、2回戦でケイティ・マクナリー(アメリカ/同208位)を5-7,6-2,6-1、3回戦でダニエル・コリンズ(アメリカ/同54位)を6-2,6-3、4回戦で第23シードのクララ・タウソン(デンマーク/同22位)を6-4,6-1、準々決勝で第19シードのリュドミラ・サムソノワ(同19位)を6-2,7-5、準決勝でベリンダ・ベンチッチ(スイス/同35位)を6-2,6-0で決勝に進出した。
試合を重ねるにつれ、プレーの質を高めているシフィオンテク。大会初優勝をかけた決勝では、燃え尽き症候群で休養を経て復帰を果たし、自身初のグランドスラム決勝に進んだアニシモワとなった。
試合は序盤からシフィオンテクがエンジン全開。鋭いストロークで積極的にアニシモワを左右に動かしていく。すると、アニシモワにミスが連発。ファーストサーブの精度にも苦しみ、プレーの歯車がかみ合わない。一気に6ゲームをシフィオンテクが連取し、わずか25分で第1セットを奪取した。
1983年大会決勝のマルチナ・ナブラチロワ氏以来となるオープニングセットを6-0で制したシフィオンテク。第2セットも集中を切らすことなく躍動感のある動きを披露する。
ミスにミスを重ね、出口の見えないトンネルから抜け出せないアニシモワに対し、高いクオリティでプレーを続けたシフィオンテク。第2セットも6-0と、57分で試合を締めてウィンブルドンを初制覇。グランドスラム通算6勝目を挙げた。
1968年のオープン化以降、ウィンブルドン決勝でのダブルベーグルは初めてのこと。グランドスラムでは、1988年の全仏オープンでシュテフィ・グラフがナターシャ・ズベレバを破って以来、2度目となった。