連覇狙うシナー 世界24位ブブリクを圧倒して8強入り
「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス4回戦が現地9月1日に行われ、連覇を狙う第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)が、第23シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/同24位)を6-1,6-1,6-1で下してベスト8入り。2024年全豪オープンからグランドスラム8大会連続で準々決勝に進んだ。
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24歳のシナーは、今季ここまでのグランドスラムすべてで決勝に進出。全豪オープンとウィンブルドンを制している。
今大会の前哨戦となった「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ATPマスターズ1000)では決勝に進んだものの、体調不良により途中棄権し不安を残した。
2004年から2008年まで5連覇を成し遂げたロジャー・フェデラー以来、20年ぶりの連覇がかかる今大会は7年連続7度目の出場。1回戦でヴィト・コプシバ(チェコ/同89位)を6-1,6-1,6-2で破ると、2回戦でアレクセイ・ポピュリン(オーストラリア/同36位)を6-3,6-2,6-2、3回戦で第27シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/同29位)を5-7,6-4,6-3,6-3で下して、同大会5年連続でベスト16入りを果たした。
この日は、直接対決で4勝2敗としているブブリクと対戦。今年はクレーコートの全仏オープン準々決勝でストレート勝ちを収めたものの、芝コートでのATP500ハレでは逆転負けを喫している。
第1セット、立ち上がりから好サーブを放つブブリクだが、シナーも食らいついて返球。ラリー戦に持ち込んでいきなりチャンスを握ると、ブブリクのダブルフォールトで幸先良くブレークする。
開始からクオリティーの高いプレーを披露するシナーは4ゲームを連取。ストローク戦で先にアンフォーストエラーが出るブブリクに、チャンスを与えることなく第7ゲームも破って6-1でセットを先取した。
その後も鉄壁の守備、テンポの速いストロークで主導権を手放さず、ブブリクの反撃を許さないシナー。
リードを広げても、頬を緩めることなく鋭いまなざしで王者の貫禄を示したシナーに、ブブリクもお手上げ。試合後の握手では笑顔で称えるしかなかった。
準々決勝では、同胞で第10シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同10位)と対戦する。