アルカラス 25度目のグランドスラムを狙ったジョコビッチを撃破


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス準決勝が現地9月5日に行われ、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)が、第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同7位)を6-4,7-6(4),6-2を下して、同大会3年ぶりの決勝に進出。6度目のグランドスラム制覇に王手をかけた。


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22歳のアルカラスは、今季「全仏オープン」など6つのタイトルを獲得。クレーコート・シーズン以降、7大会連続で決勝に進出している。

2022年に優勝している「全米オープン」には、5年連続の出場。今大会1回戦で地元アメリカのライリー・オペルカ(アメリカ/同67位)を6-4,7-5,6-4で下すと、2回戦ではマッティア・ベルッチ(イタリア/同65位)を6-1,6-0,6-3で圧倒。3回戦で第32シードのルチアーノ・ダルデリ(イタリア/同34位)を6-2,6-4,6-0、4回戦でアーサー・リンデルクネシュ(フランス/同82位)を7-6(3),6-3,6-4、準々決勝で第20シードのイジー・レヘチカ(チェコ/同21位)を6-4,6-2,6-4で破り、ベスト4入りを果たした。

決勝の座をかけて戦うのは、史上最多25度目のグランドスラム制覇を狙うジョコビッチ。対戦成績では3勝5敗となっており、直近では全豪オープン準々決勝で対戦して6-4,4-6,3-6,4-6で敗戦。ハードコートでは1度も勝ったことがない。

そんな強敵との一戦。緊迫感のある中でスタートし、第1ゲームでアルカラスが早くもジョコビッチのサーブを破ってリード。力のあるショットでジョコビッチを押し込んでいく。対するジョコビッチは、多彩な攻撃パターンでアルカラスについていくも、打開することはできず。
結局、序盤のリードを守り切ったアルカラスが、6-4でセットを先取する。

第1セットではショットの精度を欠いたジョコビッチ。だが、セットを落としたことでより集中力を増す。第2セット第2ゲーム、アルカラスのショットに対応してミスを引き出してブレークに成功する。

この流れに乗りたいところだったが、アルカラスがそれを許さない。第5ゲームでジョコビッチの攻撃をかわしきってブレークバックすると、そのままもつれたタイブレークも制して7-6(4)で2セットアップに。第3セットは、パフォーマンスのレベルが落ちがジョコビッチを一気に攻め込んで2度のブレークに成功し6-2と、ストレート勝ち。セットを落とすことなく、全米オープンで3年ぶりの決勝に進出を果たした。

6度目のグランドスラム制覇をかけて戦うのは、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/同1位)と第25シードのフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同27位)の勝者と対戦する。
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