トップ画像は、山陽本線東岡山駅。駅前はロータリーになっていてバスとタクシーの乗り場があります。
駅舎本屋と別棟。屋根を見ると明らかに別の建物ですが、ホーム側からも、また外から見てもつながっているのです。本屋には「東岡山管理駅」と書かれた大きな木札がかかっています。
つながっている別棟には「東岡山駅」という旧国鉄時代風の駅名がかかっています。15年ほど前の写真を見ると、この駅名は青屋根の本屋に付けられていました。旧国鉄時代の写真でも青屋根の本屋と別棟は現在同様壁面がつながっていました。
西側からは別棟の切妻、本屋の半切妻と破風はほとんど見えません。
駅舎出入口を西側から。建物財産標などは見当たりませんでした。昭和10年(1935年)建造の様です。
東側からは青屋根の本屋半切妻屋根と破風が見えます。
屋根の材質として瓦が最も耐久性があります。断熱性、防音性などに優れ塗装が不要などのメリットと引き換えに施工費用が高く、重いために耐震性が低下するなどのデメリットもあります。写真を探すとこの東岡山駅は旧国鉄時代からこの青い瓦屋根の様です。
改めて駅舎正面。個人的には駅前が整然と整備されているので、この木造駅舎がどこか「つるんとむいたゆで玉子」の様な「イメージが捉え難い」印象が残っています。
駅舎の壁面が木造っぽくないことにも起因しているのかもしれません。言い換えれば「木造駅舎らしい重厚さ」が希薄なのです。古びていないこともその印象を助長しています。
駅舎出入口の正面。駅の周囲は岡山市街の北東端にあたります。主に住宅街です。
西側にはロータリーがあってタクシー、バスなどの乗り場があります。
夕方ですが広い駅前ロータリーに人の姿はありません。
撮影を切り上げて本日の宿泊地、岡山駅に向かいます。駅名標のラインカラーは赤穂線の赤。
ホームで待っていると、上り貨物列車が来ました。山陽本線は頻繁に貨物列車が運転されています。珍しく何も積んでいません。
空のコキ5000形(詳しくないので間違っているかもしれません)を連ねて通過してゆきました。8月18日のラストカットです。
この日は、4時起きで大垣駅を出発、山陽本線曽根駅から木造駅舎撮影をスタート、御着駅、英賀保駅、竜野駅、上郡駅、三石駅、吉永駅、熊山駅、万富駅、瀬戸駅と撮って、この東岡山駅が11駅目。流石に37℃以上という暑さもあって草臥れました。
【木造駅舎巡礼02】山陽本線17 に続きます。
(写真・文章/住田至朗)



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