
新規感染者の急増で緊急事態宣言の2020年4~5月、夏休みの8月に続く流行第3波への懸念が高まる新型コロナウィルス。政府は11月21日の「新型コロナウイルス感染症対策本部」会合で、観光支援策・Go To トラベルの一部制限を決断。民間レベルでも、アフター・ウィズコロナ時代に合わせた感染防止と経済活動の両立が求められます。
鉄道業界をリードするのがJR東日本とグループ各社で、神奈川県藤沢市では同市や藤沢市観光協会とともにIC乗車券・Suicaのデータを解析して、江の島観光を再生。東京・池袋のホテルメトロポリタンは、「アフターコロナが新しいスタートライン」と位置付け海外帰国者を受け入れました。
Suicaが江の島を救う!?

「江の島エリアの観光目的来訪者の状況を分析・評価」は2020年11月5日、藤沢市、藤沢市観光協会、JR東日本の3者連名で発表されました。藤沢市によると、2019年度時点の市への来訪観光客数は1929万9800人。うち江の島への海水浴客は155万1800人で、ほぼ8%を占める人気スポットです。
海水浴場が海開きを見送った2020年夏は観光客激減で経済的打撃が大きく、2021年に向けて「安全安心をベースにした防疫型観光」が求められます。市内に藤沢、辻堂の東海道線2駅を持つJR東日本は、鉄道利用客の行動分析という実務的な形で力を貸します。