トップ画像は、JR東日本山田線茂市駅に到着する下り列車。快速「リアス」宮古行、茂市駅を12時53分発です。
構内踏切から駅舎。

岩泉線のレールが草に埋もれて残っています。山田線は左にカーブして盛岡方面、岩泉線はまっすぐ進んでいました。

反対側は、バリアフリーのスロープです。

右は貨物列車が運行されていた時代の中線。岩泉線に繋がっています。

蒸気機関車時代の給水塔が残っています。(黄色い矢印)岩泉線のレールはどこまで残っているのか草で分かりません。

木造駅舎のホーム側正面。やっぱり、素直に「もったいないなぁ・・・」と思ってしまいます。

島式ホームまでスロープを上がります。

1番線に駅名標が残っています。右の駅名標は中身が撤去されています。

島式ホーム待合室の駅名標。

茂市駅は、1934年(昭和9年)開業。1942年(昭和17年)小本線(後の岩泉線)が岩手和井内駅まで開業。30年後の1972年(昭和47年)に終点の岩泉駅まで全通し岩泉線に改称されました。国鉄分割民営化で茂市駅はJR東日本に移管。2010年(平成22年)岩泉線が土砂崩れによる脱線事故で不通になります。2014年(平成26年)岩泉線廃止。2018年(平成30年)1番線使用停止。駅が無人化されました。
2番線。右に貨物ヤード跡と側線があります。

島式ホーム宮古駅側はフェンスで立入禁止になっています。

1番線の終端部が見えます。

跨線橋と木造駅舎に別れを告げました。

後ろ髪を引かれる思いで茂市駅を後に盛岡に戻ります。県道115号線に出たところで懐かしい看板を見つけました。

ナショナルというブランドは過去のものです。(現・パナソニック)懐かしいロゴもありました。

これで山田線はお仕舞いです。でも、区界駅、川内駅、茂市駅の新しい駅舎と、おそらくは構内の配線なども大きく改修されるでしょうから、生まれ変わった駅の様子を改めて見に行って報告したいと考えています。
9月の鉄道旅はこの後東北本線を撮りながら帰京しました。花巻駅からは釜石線で大好きな遠野駅などの木造駅舎も撮影しました。小佐野駅が9月なのに35℃以上の真夏日でした。暑かった!
では次回は、数多くはありませんが釜石線の木造駅舎です。
(写真・文章/住田至朗)