トップ画像は、JR西日本山陰本線江崎駅。山陰本線は幡生駅からこの駅までが山口県でした。
その前に美しい海景をご覧ください。山陰本線木与駅の手前、北長門海岸国定公園清ヶ浜あたりです。山陰本線はすぐ横(山側)を走っていますから車窓から見ることのできる風景です。

清ヶ浜の東側、野島の右奥に宇田島が見えています。

阿武町尾無(おみ)漁港の横、日本海を見ながら走る山陰本線。この後国道191号線は内陸に入りトンネルで須佐駅に抜けてしばらく山陰本線と並走しますが海側に寄ってゆき江崎駅には県道304号線を右折して向かいました。

※2020年8月撮影
江崎駅を北側から。この駅も屋根はトタン葺きです。

南側から。お約束の郵便ポストと電話ボックス。(笑)

駅舎正面にD51 196の車番プレートに「江崎駅開業50周年記念碑 昭和53年3月25日」とあります。単純計算で江崎駅は昭和3年(1928年)開業ですね。昭和53年は、1978年。筆者は大学生でした。

D51 196は、1939年(昭和14年)国鉄大宮工場で製造され、大宮から酒田、広島、最後は長門で1972年(昭和47年)に廃車になっています。
駅舎正面。

駅舎内は広い待合室になっています。ベンチにはクッションが置かれています。左の作り付けのベンチが貴重ですが。(笑)

飲料自動販売機の置かれている場所にかつては売店があった雰囲気です。作り付けの板のベンチが残っています。クッションはありませんが。

簡易委託駅です。

標準時刻の左に江崎駅の窓口業務予定表が掲出されていました。確かに8月25日には×がついていました。次の上り列車は17時45分、下りは18時12分までありません。

ではホームに出てみましょう。
(写真・文章/住田至朗)
「【木造駅舎巡礼10】山陰本線」一覧