上の画像はことし5月末。沖縄本島から290km西にある、沖縄県宮古島市下地与那覇。
すぐ東はもう麗しの島、台湾。宮古島は台湾 台北とほぼ同じ緯度で亜熱帯海洋性気候。この時期はもう30度を越え、旅客機を降りたとたんに汗が吹き出してくる。
下の画像は、沖縄県那覇市楚辺、ゆいレール壺川駅から歩いて10分ほどの壺川東公園。南大東島のサトウキビ運搬列車を引いていた加藤製作所製10トンディーゼル機関車。
南大東島のサトウキビ列車や、宮古島にある“鉄道”についてはまたこんど記すとして、今回はこの宮古島に太平洋戦争以前まで存在したサトウキビ運搬列車について。
宮古島のサトウキビは、収穫面積4700ヘクタール、年間生産量は約30万トンで、市街地からちょっとクルマを走らせるとすぐにサトウキビ畑や製糖工場などがみえてくる。
このサトウキビ畑で穫れたサトウキビを運ぶべく、戦前にはレールが敷かれ、小さな貨車を連ねた列車が走っていたという。
しかも南大東島などとは違い、蒸気機関車やディーゼル機関車ではなく、けん引していたのは馬といわれている。いわゆる馬車鉄道だったとか。
ことし5月末に省庁の仕事で6日間、下地島・伊良部島・宮古島をめぐったさい、関係者とレンタカーでいろいろ走ったなかでは、その痕跡はひとつもみあたらなかった。
仕事の合間にこっそり、地元の長老おじい・おばあに「このあたりでサトウキビ運搬列車が走っていた記憶はありますか?」と聞いても、「あったよ」というぐらいで、具体的なことまでは聞けなかった。
―――そして戦争から80年が経ったいま、とある企業が「宮古島に鉄道を敷く」という計画を打ち出した。例のロープウェーという“鉄道”ではなく、鉄軌道事業というから、驚く。
その壮大で夢のある計画についても、またこんど。
◆成田空港 14:35発 快速 逗子行き E235系 7号車モハE235-1210から
https://tetsudo-ch.com/11495639.html



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