※2021年4月撮影
トップ画像は、日豊本線重富駅。いよいよ日豊本線で最後の木造駅舎です。
重富駅には長い歴史があります。鹿児島県で最初に敷かれた鉄道路線、国分駅(現・隼人駅)から鹿児島駅までが開通した1901年(明治34年)に開業しています。
当時は、隣は加治木駅で、現在の姶良駅(1988年開業)、帖佐駅(1926年開業)、錦江駅(1986年開業)はありませんでした。地元の重富村はもちろん、帖佐村、山田村(旧姶良町エリア)蒲生村など近隣の人々が利用する駅だった様です。
古い駅ですから郵便ポストがあります。電話ボックスは見当たりませんね。
現在の駅舎は、1950年(昭和25年)に改築されたものです。とても端正な和風駅舎。少し古い写真を見ると駅舎前の花壇に開業以来という巨大なフェニックスの木がありました。樹齢100年を越えて枯れてしまったのでしょうか。
駅舎の南側まで鹿児島駅側からの引き込み線があります。右は下り1番のりば。
駅出入口には数段の階段を上がります。
駅舎内の待合室から出入口。駅前は広くなっています。駅前を真っ直ぐ進むと鹿児島県道57号線が通っています。
右が出入口。左手前が改札口でICカード簡易改札機があります。その奥にはICカードチャージ機。作り付けの木製ベンチ。天井の格子も良いですね。
有人駅です。
近距離きっぷ運賃表。九州東岸の大動脈日豊本線の木造駅舎コレクションも最後の駅になりました。小倉駅を出発して25駅目です(ただし宗太郎駅には駅舎はありませんでした)。
木造駅舎で言えば24駅のコレクションです。福岡県は3駅、大分県には15駅と圧倒的、宮崎県が4駅、鹿児島県は2駅でした。大分県ではこの後行く久大本線で3駅、豊肥本線にも2駅の木造駅舎を撮ってきましたから合計20駅という充実ぶりです。
改札口。まだ8時前です。
ではホームに出てみましょう。
(写真・文/住田至朗)
※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。



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