※2020年8月撮影
トップ画像は、山陰本線江南駅。青い屋根瓦の駅が続きます。
駅前からの眺め。正面は旅館。この日の最高気温は37℃まで上昇。江南駅には8時37分に着いて次の上り列車が9時59分なので82分駅にいました。朝方とは言え待合室は暑いので左の木陰にあるベンチで長い時間を過ごしました。駅の周囲には飲食店などの店舗は皆無です。辛うじて町の電気屋さんがありました。そして駅にいた82分間、稀に軽自動車は通り過ぎましたが、一人も歩いている人を見ませんでした。
全く同じ名称の江南駅が愛知県江南市、名鉄犬山線にあります。名鉄の駅が江南市を代表する駅であるのに対して山陰本線江南駅の名称の元になった江南村は、昭和26年(1951年)に西浜村と合併して湖陵村になって残念ながら消滅しています。現在の駅所在地は島根県出雲市湖陵町三部。駅周辺の小中学校や郵便局などにも江南の地名は残っていません。駅名に辛うじて古い地名が残されているだけの様です。
駅舎、別の角度です。右の藤棚の下が「涼み処」。右奥に新しく建てられたトイレがあります。
江南駅は、1913年(大正2年)日本国有鉄道山陰本線が出雲今市駅(現・出雲市駅)から小田駅間が延伸された時に開設されました。1962年(昭和37年)貨物取扱を廃止。1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化でJR西日本の駅になります。
駅は無人化される前、タクシー会社が簡易委託を受けて駅舎を管理していた時期があった様です。寄棟屋根なのでこの駅にも6つの「JR鬼瓦」12駅目です。右の木の柵は、かつては改札口が設けられていたのかもしれません。
駅前広場の反対側から。
駅舎の右が新しいトイレ。
駅舎はオリジナルの状態がかなり保持されている様です。木造駅舎ファンとしては嬉しいです。
駅出入口には建物財産標がありました。「鉄 本屋1号 大正2年11月30日」という記載でした。駅が開業した9日後です。
駅舎前の石灯籠。
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)



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