北海道鉄道技術館は、北海道鉄道技術の歴史と文化を後世に伝えると共に、地域に密着した鉄道工場の役割を一般に公開する目的で1987年に開設されました。1910年に建設された苗穂工場の用品倉庫が転用され、貴重な鉄道資料が展示されています。
北海道鉄道技術館は、JR苗穂駅から徒歩約15分の苗穂工場にあります。入館は無料で予約の必要もありません。正門警備室で受付を行ってから工場内に入ります。
苗穂工場は1909年に、鉄道院北海道管理局札幌工場として設立されました。正門から北海道鉄道技術館までの間には重厚なれんが造りの機関車検修場など、普段はお目にかかれない様々な施設が立ち並んでいます。
D51型蒸気機関車、1929年に製造された機械式ガソリン動車であるキハニ5000形気動車、C62型蒸気機関車が展示されています。
エントランスホール
北海道鉄道技術館は、1階と2階に展示スペースが設けられています。エントランスに入ると、北海道初の特急気動車「おおぞら」に使用されたキハ82と、1985年に苗穂工場が改造制作したリゾート列車第1弾の「アルファコンチネンタルエクスプレス(通称アルコン)」の運転台が迎えてくれました。
カットブース
アルコン側には、苗穂工場の有志が制作し、イベントなどで人を乗せて走ったミニSLや、さまざまなヘッドマークを展示しています。
長らく電化路線の主役であった711系の運転室を再現したブースや、動力系統などをカットしたユニットを展示。
鉄道模型ブース
キハ82側には、これまでに苗穂工場で改造制作された、これまでのリゾート列車に関する資料が展示されるほか、HOゲージやNゲージのジオラマが4つもあり、その迫力に子どもはもちろん、大人も歓喜しています。
2階ブース
2階は4つのエリアに分かれており、蒸気機関車やSLがけん引した観光列車、青函連絡船や苗穂工場の歴史などが展示されています。古い倉庫を改装しているため、天井が低く、ところどころに頭上注意と掲示されています。
北海道鉄道技術館は、れんが造りの建物に北海道の鉄道の歴史がぎっしりと詰まっています。在りし日を知っている大人には懐かしく、子どもは鉄道が持つ魅力に夢中になることでしょう。開館日は少ないですが、ぜひ足を運んでみてください。
記事:吉田匡和(写真は全て筆者撮影)



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