JR東日本グループと名古屋市交通局の鉄道広告分野での〝相互乗り入れ〟が実現する。
名古屋市営地下鉄の東山線であす2023年3月25日から、広告放映を前提にしたデジタルサイネージのサービスが始まるが、車内ディスプレー設置と広告配信業務を受託したのがジェイアール東日本企画(jeki)。
jekiはJR東日本グループの総合広告会社。電車内サイネージを採用するのは、名古屋、栄などを経由して高畑ー藤が丘間を結ぶ東山線のN1000形で、2007~2015年に21編成(1編成6両)126両が投入された。ディスプレーは19.5インチフルHD液晶モニターで、1両当たり3面、1編成当たり18面が設置される。

愛知、岐阜、三重の東海3県の鉄道は、車内ディスプレーで行き先や停車駅などを案内するが、広告配信を目的としたサイネージを導入するのは名古屋市交が初めて。ドア上部の広告用サイネージは、行き先や停車駅案内ディスプレーと並んで配置される。
3月25日にサービスを開始するのは1編成6両。2編成目以降は、4月以降順次登場する。当初はニュース情報などのサービスコンテンツを放映して、広告媒体としての認知度を向上。2024年1月から一部編成で広告を先行放映、同年4月以降に全編成で動画広告を放映する。
名古屋市交は、1922年に路面電車、1930年に市バス、1957年に地下鉄の運行を開始。2022年8月に100周年を迎えている。
記事:上里夏生