武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161...の画像はこちら >>

※2023年8月撮影

トップ画像は、「町名由来板/一ノ宮」の前から。左の「神南せせらぎ通り」を「武蔵国一之宮小野神社」に向かって歩きます。

距離は300mほどです。

「神南せせらぎ通り」と言うだけあって、やや人工的ですが「せせらぎ」が道の脇を流れています。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

神社の手前、右に祠がありました。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

右が「庚申塔」大木を間に左は「地蔵尊」が祀られています。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

「庚申塔の由来」が中に掲示されていました。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

内容は「此の庚申塔は、庚申信仰に由来して江戸時代の中頃の寛延4年(1751年)に造立された石塔です。村に悪疫や災難が入ってこないようにとの願いを込めて、旧一ノ宮1番地先(源一ノ宮1丁目28番地9号先)に建てられていたが、都道府中四谷橋関連道路の新設により当地にお遷し申し上げお祀りする。

正面  像浮き彫り

右側面 寛延四年 奉造立庚申供□□

左側面 武州多摩郡一ノ宮村

平成12年2月吉日 小野神社役員 地域有志一同」とありました。

塔は割れたものを補修した様で残念ながら青面金剛像など、ほとんど分からなくなっていました。

お地蔵様は無事です。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

「神南せせらぎ通り」をさらに進むと「武蔵国一之宮小野神社」の「南門」があります。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

「南門」の奥に「随神門」と参道が見えます。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

こちらが西側の「武蔵国一之宮小野神社」の正面です。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

「随神門」。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

「随神門」の脇から「南門」。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

「拝殿」にお詣りします。御祭神は「天ノ下春命」「瀬織津姫命」。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

扁額。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

東京都の「指定有形文化財」である「木造随身倚像」(小野神社所蔵 残念ながら非公開です)について書かれた東京都教育委員会の説明板がありました。内容は以下です。

「小野神社の起こりは古く8世紀中頃とも言われ、中世には武蔵国衙に近在する筆頭の神社、武蔵一宮であった。

武蔵一宮小野神社については現存する史料が極めて乏しい中で、昭和49年にこの随身倚像に墨書銘があることが発見された。

墨書銘によれば、この2軀のうち古い方の随身像は、元応元年(1319)因幡法橋応円・権律師丞源らにより奉納されたもので、その後、寛永5年(1628)に相州鎌倉の仏師大弍宗慶法印によって彩色などの補修が行われ、その際新しい方の像が新調されたことを伝えている。

どちらも檜材、寄木造、胡粉地に彩色が施され、頭部は挿首、玉顔。

都内では、室町時代以前の随身像は数少なく、また武蔵一宮小野神社の歴史を伝える数少ない資料の一つとして貴重な文化財である。 平成13年3月31日 設置」

「武蔵国一之宮小野神社」のサイトにも同像の解説があります。

拝殿背後の本殿。

武蔵国一之宮小野神社参拝【駅ぶら】06京王電鉄 京王線161
※2023年8月撮影

境内が広大で、末社も多くあったのですが、興味を持たれた方は、ぜひご自身でお詣りください。

次回は「聖蹟桜ヶ丘駅」から「百草園駅」に向かいます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)

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