ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾...の画像はこちら >>

※2023年10月撮影

トップ画像は、清滝駅ケーブルカー乗り場。ちょうどケーブルカーが到着してお客さんが降りてきました。

こちらは乗車口、まだ改札は始まっていません。

片道の切符を購入します。帰りはリフトに乗ります。

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

改札が始まりました。「もみじ号」に乗ります。

※駅・ケーブルカー・リフトなどの写真は高尾登山電鉄株式会社様の許可をいただいて撮影しています データなどは高尾登山電鉄サイトを参照しています

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

前面展望を撮影するので前方の前面ガラスの場所に移動します。

乗務員さんは右側のブースに入ります。でもケーブルカーの「運転室」は、上の「高尾山駅」にあります。乗務員さんはブースで運転室との連絡の他、駅でのドア開閉、車内放送で景色や観光案内をします。「運転士」ではなく「車掌」さんなのです。

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

考えてみたら、いつも筆者は席に座らず前面展望を見ています。つまり上りも下りも席に座った事がないのです。

(笑)

この日はご両親に連れられた3歳くらいの男の子と仲良く前を見ながら上ってゆきました。

出発前の前面展望。海抜472メートルの「高尾山駅」まで斜距離1,000メートルの間に271メートルを上ります。所要時間は約6分。

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

ケーブルカーは、1927年(昭和2年)に営業開始なので、もうすぐ100年の歴史を誇ります。戦時下に一時期休止されましたが、1949年(昭和24年)に運行を再開。

1968年(昭和43年)には全自動制御の近代的ケーブルカーに生まれ変わっています。現在の車両は2008年(平成20年)に導入されました。

直径42ミリの鋼索。安全率10倍以上の物が使われています。万が一鋼索が切れても車両に強力な自動ブレーキが装備されていてわずか2メートルで停止します。

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

登り始めました。

勾配標があります。1000分の105(105パーミル)角度は6度00分、序の口です。

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

トンネルは二ヵ所あります。

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

最初のトンネルに入ります。ケーブルカーに架線があってパンタグラフが付いているのは、ケーブルカーの照明・暖房に電気が使われているからです。

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

速度は、秒速3.3メートル、時速で言えば約12km/hになります。

ゆっくり走る自転車という感じですね。

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

中間の行き違い個所にさしかかります。正面に下ってくる「あおば号」が見えました。

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

「もみじ号」の鋼索は右側を通っています。

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

「あおば号」とすれ違います。

ケーブルカーの前面展望です【駅ぶら】06京王電鉄254 高尾線44(高尾登山電鉄02)
※2023年10月撮影

次回はケーブルカー前面展望の後半、最大斜度31度18分を登ります。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄・高尾登山電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)