JR九州は2024年2月19日、春の福岡・大分デスティネーションキャンペーンの開催に合わせて運行を開始する新D&S列車、特急「かんぱち・いちろく」の外観や内装などのデザインを発表しました。
外観は艶のある黒を基調としたデザイン。

ロゴマークも同時に発表されました。こちらは由布岳をモチーフとした冠で数字の「八」を表現。沿線を流れる川を数字の「一」で表し、それが六つ集まることで数字の「六」の形をなすデザインです。
全席グリーン車、畳個室やソファ席あり

特急「かんぱち・いちろく」は3両編成で、全席がグリーン車。
1号車と3号車に定員6名の「畳個室」を1室ずつ備え、1号車にはソファ席(5席、各定員3名)とBOX席(2席、定員6名×1と4名×1)、3号車にはBOX席(8席、定員4名×3、3名×1、2名×4)を配置します。
2号車はビュッフェも兼ねた共有スペースとし、「ラウンジ杉」と命名。沿線の美味しい食べものや飲みもの、列車のオリジナルグッズなどの販売を予定しています。
各号車の内装デザインを見ていきましょう。
各号車の内装デザイン

1号車は大分・別府エリアがモチーフ。火山や温泉を想起させる赤がベースのデザインです。
「大分・別府エリアの風土をモチーフにデザインしました。火山や温泉を想起させ、大分の県旗にも使われる赤をベースとした温かい色味のソファ席は、重厚感のある座り心地を重視したお座席です。

3号車は福岡・久留米エリアがモチーフ。沿線の自然をイメージさせる緑や青がベースです。
「福岡・久留米エリアの風土をモチーフにデザインしました。沿線の雄大な平野や山々を想起させる緑と、福岡の県章にも使われる青をベースとした落ち着いた空間です。テーブルには福岡産の杉を用いています。2~4名でゆっくり過ごせる半個室型のBOX席では、お客さまだけのお時間をゆっくりお楽しみいただけます」(JR九州)

3号車の畳個室は家族・グループ旅行者などをターゲットとした空間に。
「お子さま連れのご家族やグループのお客さまなどさまざまなシーンでご利用いただけます。大きな窓からは沿線の景色をたっぷりとご覧いただけます。贅沢なお時間をお過ごしください」(JR九州)

2号車(ラウンジ杉)はビュッフェも兼ね備えた共有スペースです。
「大きな窓から沿線の景色を望むことのできる2号車『ラウンジ杉』。ご乗車のお客さまの共用スペースとしてご自由にお過ごしいただけます。由布院・日田エリアの風土をモチーフにデザインしました。
特急「かんぱち・いちろく」は「ゆふ高原線の風土を感じる列車」をコンセプトに、その土地から生み出される食や風習、風景などを五感で楽しむ列車。博多~由布院・別府駅間を約5時間かけ、1日片道1便運行します(木曜日は運休)。おもてなし駅では地元の方々とのふれあいや特産品の販売等も。
使用車両はキハ47、125、47の3両編成で、キハ47は「いさぶろう・しんぺい」の車両を改造。車両デザインは株式会社IFOOが手掛けています。
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