相鉄グループが、2024年度の運輸業において総額104億円(鉄道事業94億円・バス事業10億円)の設備投資を発表しました。

鉄道事業(相模鉄道)では、ホームドアを2駅設置するといった安全対策と10000系車両3編成のリニューアルなどサービスの向上に94億円、バス事業(相鉄バス)では、大型乗合バス18両と高速バス1両、相鉄バスとして初のEVバス3両の導入などで10億円の設備投資を計画しています。

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10000系リニューアル車両

鉄道事業94億円の内訳を見ていきましょう。

和田町・上星川2駅のホームドア設置と鶴ケ峰駅付近連続立体交差工事

相模鉄道は、安全・安定輸送を確保するため全駅へのホームドア設置に向けた整備工事を進めていますが、2024年度は、相鉄本線の「和田町駅」「上星川駅」の2駅に設置する予定です。これにより、2026年度に設置予定の海老名駅を除き、全駅への設置が完了します。

相鉄の2024年度設備投資 10000系リニューアル、海老名・ゆめが丘の駅改良、和田町・上星川のホームドア設置など(相模鉄道)
星川駅 ホームドア

○鶴ケ峰駅付近連続立体交差工事の推進
踏切事故と交通渋滞の解消や地域の一体化を図るため、鶴ケ峰駅を含めた上下線約2.8kmを地下化により立体交差化する予定で、2022年11月から工事に着手しています。

2024年度も引き続き、地下化に向けた各種準備工事をはじめ、工事に使用するシールドマシンの製作、二俣川駅構内線路切り替え工事などを進めていくとしています。

10000系車両のリニューアル・海老名駅とゆめが丘駅の改良

乗客のサービス向上のため、「デザインブランドアッププロジェクト※1」の統一コンセプトに基づき、車両のリニューアルを進めています。

2024年度は、10000系車両3編成をリニューアルします。

相鉄の2024年度設備投資 10000系リニューアル、海老名・ゆめが丘の駅改良、和田町・上星川のホームドア設置など(相模鉄道)
リニューアル前の10000系

○海老名駅の改良
北口改札および中央改札2階部分の増設、生活支援施設の整備を実施するとともに、駅舎の建て替えを行います(2026年度末完成予定)。今年度も引き続き、新駅舎の鉄骨製作と架設を実施します。なお、本工事は、鉄道駅総合改善事業を活用して実施しています。

相鉄の2024年度設備投資 10000系リニューアル、海老名・ゆめが丘の駅改良、和田町・上星川のホームドア設置など(相模鉄道)
相鉄本線 海老名駅 完成イメージ

○ゆめが丘駅の改良
駅周辺の開発に合わせて駅舎のリニューアルを行っています。駅南側に建設中の大規模集客施設「ゆめが丘ソラトス」側に新たな改札口を設置する他、コンコースやホームの内外装を一新します(2024年7月完成予定)。

相鉄の2024年度設備投資 10000系リニューアル、海老名・ゆめが丘の駅改良、和田町・上星川のホームドア設置など(相模鉄道)
相鉄いずみ野線 ゆめが丘駅 新改札 完成イメージ

※イメージ図は、現時点での計画であり、今後変更になる可能性があります。

※1「デザインブランドアッププロジェクト」とは・・・相鉄グループ創立100周年と、都心との相互直通運転(相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線)に向け、鉄道の駅舎や車両、駅に隣接する商業施設などを統一したデザインコンセプトに基づきリニューアルを進め、認知度や好感度を高めて「選ばれる沿線」の実現を目指すプロジェクトです。

(情報・写真:相鉄グループ)

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