京王電鉄は、落とし物クラウドサービス「find」を展開するスタートアップ企業、find社への追加出資を発表しました。
これは、京王電鉄が2022年度から実施している「KEIO OPEN INNOVATION PROGRAM」を通じて、find社のサービスが実証実験を経て本格導入され、協業が拡大してきたことを受けたものです。
「KEIO OPEN INNOVATION PROGRAM」が生んだ協業の拡大
京王電鉄は、2022年度からスタートアップ企業との共創によるオープンイノベーションプログラムを実施しています。find社は、このプログラムの採択企業のうちの1社であり、落とし物クラウドサービス「find」を展開しています。2023年2月に実証実験を開始し、サービスの有効性が検証された結果、同年5月には本格導入および初回出資が行われました。
その後も、京王グループである西東京バスへの導入や、二次流通に関する取り組みなどの協業を拡大。2025年3月には「第4回 Digi田(デジでん)甲子園」で優勝にあたる内閣総理大臣賞(審査委員会選考枠)を受賞しました。
今回の追加出資により、既存の事業連携を強化しつつ、京王グループへのさらなる導入推進や他企業への紹介を通じて、find社の成長を強力にサポートしていく方針です。
「落とし物クラウドfind」とは
「落とし物クラウドfind」は、落とし主の「連絡するだけでも大変」「探したくても見つからない」という悩みや不安を、テクノロジーの力で解決するサービスです。
このサービスを導入する法人は、業務効率化と利用者の満足度向上に貢献することができます。具体的には、モノの管理やお問い合わせ対応、AIを使った検索、マッチング後の自動通知など、落とし物に関わる一連の業務を効率化することが出来ます。
京王電鉄の他にも、JR九州や大阪メトロ、京急電鉄、北急電鉄などの鉄道会社や、日本交通といったタクシー、西東京バスといったバス会社がサービスを導入しており、JR東日本でも2026年4月からのサービス導入がアナウンスされています。
さらなる発展に向けた追加出資と今後の展望
今回の追加出資は、既存の事業連携を強化するだけでなく、さらなる京王グループへの導入推進や他企業への紹介を通じて、find社の成長をサポートすることを目的としています。
京王電鉄は、中期経営計画「HIRAKU2030」においてスタートアップ企業との共創を推進しており、事業連携だけでなく出資や自社のコーポレートベンチャーキャピタルの立ち上げも視野に入れ、オープンイノベーションの取り組みを積極的に行っていく方針です。
(画像:京王電鉄)
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