日本各地の観光列車を手広く紹介、さいたま市大宮の鉄道博物館で...の画像はこちら >>

2025年の夏休みシーズンにあわせ、さいたま市大宮の鉄道博物館で企画展「こころ、はずむ、出会い ~観光列車の世界~」が開催される。期間はあす7月12日(土)~9月29日(月)まで。

場所は本館2階のスペシャルギャラリー、入館料のみで閲覧できる。

「日本各地でたくさんの観光列車が走っていることを紹介したい」と語るのは、鉄道博物館学芸部の香月良太さん。同館には日本各地から鉄道ファンが訪れるが、ボリューム層は東京・埼玉・千葉など首都圏からの来館者だ。他の鉄道会社、他の地域を知るきっかけとしてもらうため、全国の鉄道事業者に声をかけ、会社の垣根を超えた展示が実現した。

企画展は鉄道旅の変遷をパネルや資料で紹介する「人と旅と鉄道と」、全国の特色ある列車を紹介する「観光列車の世界」、メッセージボードを通じて来館者同士が交流できる「もっと知りたい!観光列車」の3コーナーで構成。地域貢献や地域活性化のために走らせているSL(蒸気機関車)も観光列車の一つの形態とし、多彩な魅力を伝える。各列車のパネルからQRコードを読み込めば、鉄道事業者のホームページや「トレたび」へ遷移でき、より詳しい情報が手に入る。気になる列車があればこの夏に乗りに行ってみるのも面白そうだ。

鉄道ファン向けには「サフィール踊り子」車両開発時のデザインスケッチや観光列車で使用されている食器類・アテンダント制服といった展示も。今年6月に引退した『サロンカーなにわ』の完成記念入場券、国鉄時代のワッペン列車で使用されたワッペン、現美新幹線の車体の一部などが目を引いた。

期間中は小さな子どもから大人まで楽しめるイベントも開催する。ガイドツアー(7月12日・21日、8月11日、9月15日・28日)、てっぱく周遊スタンプラリー、オリジナルの観光列車ヘッドマークを作れるワークショップ(8月9日・10日)、クイズ大会(8月16日・17日)など。

各イベントの詳細は鉄道博物館ホームページや同館のSNSで順次案内する。

企画展「こころ、はずむ、出会い ~観光列車の世界~」概要

[会期]2025年7月12日(土)~9月29日(月)
[会場]鉄道博物館本館2F スペシャルギャラリー1
[入場料]無料 ※鉄道博物館への入館料は必要
[主催]鉄道博物館
[後援]東日本旅客鉄道株式会社、さいたま市
[協力]株式会社交通新聞社、えちごトキめき鉄道株式会社、近畿日本鉄道株式会社、西武鉄道株式会社、北海道旅客鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、四国旅客鉄道株式会社、九州旅客鉄道株式会社、株式会社JR東日本サービスクリエーション、原鉄道模型博物館、京都鉄道博物館(※順不同)

記事:一橋正浩

編集部おすすめ