JR東海は、特急「ひだ」の主要区間を対象に、10月1日からチケットレス乗車サービスを開始します。スマートフォンやタブレット端末で特急券を予約し、TOICAを併用することで、紙のきっぷを受け取ることなくスムーズな乗車が可能に。
チケットレス乗車サービスの利用方法は?

チケットレスサービスの提供はJR西日本のインターネット列車予約サイト「e5489」で行います。こちらで普通車指定席やグリーン車を予約し、乗車券はTOICAを組み合わせて利用することで、紙のきっぷを購入しなくても、スマートフォンの画面を特急券として提示するだけで利用できるようになります。
TOICAの利用エリアが拡大

今回のチケットレスサービス開始にともない、TOICAの利用可能エリアが拡大され、高山本線の下呂・高山・飛騨古川の3駅もTOICA対応エリアとなります。これにより、3駅の各駅相互間や、高山本線岐阜~美濃太田間の各駅と前述の3駅間を普通列車で利用する場合にもTOICAが利用可能になり、地域住民にとっても利便性が向上します。
また、JR東海は24日の発表で、同時期に身延線(鰍沢口~甲府間)14駅にもTOICAを導入することを明かしています。
選べる3つのチケットレス商品で、さらにおトクに
2025年9月1日から3種のチケットレス特急券が登場します。
JR東海チケットレス特急券

「JR東海チケットレス特急券」の設定区間は名古屋・岐阜・美濃太田・下呂・高山・飛騨古川の各駅相互間。通年販売となり、発売額は駅窓口での価格と同額です。利用開始の1ヶ月前の10:00~当日(発車時刻の2分前まで)購入が可能です。
特急チケットレス早特3

「特急チケットレス早特3」は名古屋~下呂・高山・飛騨古川間、岐阜~高山間に設定。乗車日の3日前までの予約で通常より安価に利用できるおトクなきっぷです。
特急チケットレス早特7

「特急チケットレス早特7」は、名古屋駅発着の新幹線を「EXサービス」で予約された方が対象。設定区間は名古屋~下呂・高山・飛騨古川。EXサービス会員かつWESTER会員を対象としたサービスで、乗車日の7日前までの予約でおトクに乗車できます。
なお、チケットレス乗車サービス導入にともない、2025年9月末で「在来線特急指定席早特1」は廃止、「在来線特急指定席早特7」は一部区間の発売を終了します。
サービスの開始により、名古屋~高山間の観光客やビジネス利用者にとって移動がスムーズになります。特に混雑する観光シーズンや週末でも、スマホひとつで予約から乗車までを完結できる利便性は大きな魅力となるのではないでしょうか。
(TOP画像:Pixta/その他画像:JR東海)
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