JR北海道は札幌~函館駅間を函館本線(通称:山線)経由で結ぶ「特急ニセコ号」を、2025年9月6日(土)から期間限定で運行します。羊蹄山をはじめとする雄大な自然を車窓から楽しめるだけでなく、沿線の高校生や地域住民によるおもてなし企画「ニセコトレインマルシェ」を全運転日で開催するなど、地域の食や魅力を存分に堪能できる列車となっています。
※各イベント・おもてなしによって開催日が異なります。
高校生が旅を彩る!沿線7校によるオリジナルのおもてなし

特急ニセコ号の大きな魅力の一つが、沿線の高校生たちが主体となったおもてなしです。「ニセコトレインマルシェ」の一環として、7つの高校がそれぞれ特色ある企画で利用者を迎えます。
北海道小樽未来創造高等学校は、生徒が厳選した小樽の特産品セットの販売や、生徒自身による観光ガイドを実施。北海道余市紅志高等学校は、生徒が製作したプルーンジャムやワインなどを販売するほか、車内放送で余市の魅力を紹介します。
他にも、北海道倶知安農業高等学校の生徒が栽培から醸造まで手がけた日本酒の酒粕を使った焼き菓子、北海道ニセコ高等学校の生徒が育てたカボチャを使ったベーグル、北海道長万部高等学校の生徒が考案した特製弁当など、各校の特色を生かした商品が並びます。
ご当地キャラも大集合!車内や停車駅でのおもてなし

高校生だけでなく、沿線地域の団体による温かいおもてなしも充実。小樽駅では「おたる運がっぱ」、倶知安駅では「じゃが太くん」「じゃが子ちゃん」、ニセコ駅では「ニッキー」、長万部駅や函館駅では「まんべくん」など、多くのご当地キャラクターがホームに駆けつけ、旅を盛り上げます。余市駅では北後志5町村のご当地キャラクターが一堂に会する日もあります。
車内では、ニッカディスティラリーサービスによるウイスキーセミナーや、おたる案内人ボランティアガイドの会による観光案内など、さまざまな催しが予定されています。
停車駅では限定グルメも!予約必須の駅弁も登場

各停車駅では、その土地ならではの特産品が販売されます。長万部駅では老舗かなやの「かにめし」が特別価格で販売されるほか、函館駅では「つぶ貝弁当」が復刻販売されるなど、駅弁好きも見逃せません!
倶知安駅では「羊蹄山麓弁当」や名物「豪雪うどん」、ニセコ駅では地産の食材を使ったスイーツ、余市駅ではアップルパイやワインが販売されるなど、停車時間を利用して沿線の味覚を楽しめます。これらの商品の一部は事前予約が必要なため、注意が必要です。
2割引でお得に!「えきねっと」限定の「特急トクだ値1」
JR北海道は、特急ニセコ号の全運転日を対象に、「えきねっと」限定のきっぷ「特急トクだ値1」を発売しています。通常の運賃・料金から20%割引となり、例えば札幌(市内)~函館間が通常9,220円のところ7,370円で利用できます。
このきっぷは乗車日の1ヶ月前の10時~前日23時50分まで発売され、列車・席数・区間が限定されています。
特急ニセコ号 概要
2025年の特急ニセコ号は、9月6日(土)~7日(日)、11日(木)~15日(月・祝)、18日(木)~23日(火・祝)、26日(金)~28日(日)の計16日間運転。運転区間は札幌~函館間で、函館行き(上り)は札幌を7時56分に出発⇒函館に13時23分に到着、札幌行き(下り)は函館を13時55分に出発⇒札幌に19時28分に到着します。

車両は261系5000代「はまなす」編成の5両編成で、全席指定席です。1号車はフリースペースの「はまなすラウンジ」となっています。

車窓からの美しい風景はもちろん、沿線地域が一丸となって提供する食や文化、人々との交流が魅力の「特急ニセコ号」。お得なきっぷも設定されており、秋の北海道を満喫するには絶好の列車です。この機会に、特急ニセコ号で特別な鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(画像:JR北海道、TOP写真:pixta)
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