JR北海道は2025年8月4日、北海道を活性化させる「スタートレイン計画」の一環として準備を進めている新しい観光列車「赤い星」と「青い星」の運行開始時期と、車両の完成予想図を公開しました。サロンやラウンジ、個室などを備えた車内は、生涯心に残る鉄道の旅を提供してくれます。
北海道の新たな旅の始まり「スタートレイン計画」
「スタートレイン計画」は、JR北海道が沿線地域と共に北海道全体を活性化させることを目指してスタートさせたプロジェクトです。その中核をなすのが、新たな観光列車「赤い星」と「青い星」です。これらの列車は「この列車でしか体験できないコトを創造し、生涯心に残る鉄道の旅を提供する」ことを目指しており、北海道の新たな魅力となることが期待されています。
「赤い星」豪華絢爛なラウンジや個室でくつろぐ旅
「赤い星」は、北海道開拓使のシンボル「赤星」をイメージした深みのある赤色の外観が特徴です。キハ143形をベースにした車両には、星形のエンブレムが取り付けられ、高級感を演出します。
インテリアは木材をふんだんに使用した「ラグジュアリー」な雰囲気で統一。4両編成の各車両はそれぞれ異なる趣向が凝らされています。
・1号車:ボックスシートに加え、自由に会話や車窓を楽しめるサロンを設置
・2号車:食事や休憩に利用できるフリースペースのラウンジカー
・3号車:プライベート感を重視したセミコンパートメント(半個室)席を設置
・4号車:自宅のように寛げる畳敷きの空間に、展望を独り占めできる広い個室や茶室も備えます

「青い星」ラベンダーと青い池を巡る絶景の旅

「青い星」は、運行エリアである富良野線沿線の「ラベンダー」や「青い池」をイメージした青色の外観が特徴です 。こちらも「赤い星」と同様に星形のエンブレムが取り付けられ、高級感を演出します。
車内はプレミアムクラスとして、木材を使用したテーブル付きの4人掛けボックス席で快適な旅を提供。さらに、各号車には大きな窓から雄大な風景を心ゆくまで楽しめる展望室が設置される予定です。

運行開始は2027年!道東・富良野エリアへ
2編成の運行開始時期は、「赤い星」編成が2027年2月、「青い星」編成が2027年6月です。また、デビュー当初の運行計画も同時に発表されました。
「赤い星」編成
運行開始: 2027年2月
デビュー路線: 函館線・石北線の札幌~網走間
2027年度の計画: 冬は札幌~網走間、春には釧網線の釧路~知床斜里間で運行予定です。
「青い星」編成
運行開始: 2027年6月
デビュー路線: 富良野線の旭川・美瑛~富良野間
2027年度の計画: 夏は富良野線、秋には釧網線の網走~知床斜里間で運行予定です。

2027年にデビューするJR北海道の新たな観光列車「赤い星」と「青い星」。それぞれが北海道の雄大な自然や歴史をテーマにした、個性的で魅力あふれる列車となるようです。生涯の思い出に残る鉄道の旅、今から運行開始が待ち遠しいですね。
(画像:JR北海道提供)
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