ふるさと納税サイト「ふるなび」で、岐阜県神戸町による養老鉄道存続を目的としたクラウドファンディングプロジェクトへの寄附受付が始まっています。利用者の減少により厳しい経営状況にある養老鉄道を未来へつなぐための取り組みです。

お盆に考える“ふるさとの鉄道” 養老鉄道の現状
養老鉄道は岐阜県揖斐川町から三重県桑名市までの57.5kmを結ぶ、約110年の歴史を持つローカル線です。通勤や通学、通院など、地域住民の暮らしに欠かせない「足」として長年親しまれてきました。
しかし、人口減少などの影響で利用者はかつての半分以下となる約600万人まで落ち込み、毎年約8億円もの赤字を抱えている厳しい現状があります。多くの人が帰省するお盆の時期、当たり前のようにそこにある「ふるさとの鉄道」も、存続の危機に瀕しています。
未来へつなぐための神戸町の取り組み
この状況に対し、沿線自治体である岐阜県神戸町は、年間約1億3,000万円を負担するなど、鉄道の存続に力を注いでいます。
町では、広神戸駅前の駐車場整備や、駅前の賑わいを創出するためのイベント開催、さらには役場職員による清掃活動などを通じて、養老鉄道を支える活動を続けています。今回のクラウドファンディングも、鉄道を未来へつなぐための大切な取り組みの一つです。

ふるさと納税で「地域の足」を未来へつなぐ
今回のプロジェクトで集まった寄附金は、すべて養老鉄道を存続させるための取り組みに活用されます。ふるさと納税の仕組みを利用しているため、全国の誰もが神戸町の取り組みを応援し、養老鉄道の未来を支援することができます。
返礼品には飛騨牛や美しい5層のチーズケーキといった魅力的な特産品もあります。ふるさとへの貢献が、地域の未来を支える力になります。

プロジェクト概要
プロジェクト名は『私たちの町を支えるローカル鉄道~「養老鉄道」の存続のために~』。ふるさと納税サイト「ふるなび」のクラウドファンディングページを通じて寄せられた寄附金は、地域住民の大切な移動手段である養老鉄道を存続させるための各種取り組みに活用されます。
今回は、岐阜県神戸町が始めた養老鉄道存続のためのクラウドファンディングをご紹介しました。
(画像:アイモバイル)
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