約130種の動物たちが暮らし、神戸のシンボルとして愛され続ける「神戸市立王子動物園」が、”動物と人がいきいきと過ごせる”未来の動物園を目指し、大規模なリニューアル計画をスタートさせています。
この記事では、愛くるしいコアラにも会える王子動物園の現在の魅力と共に、これから誕生する新しいサバンナゾーンなどの壮大なリニューアル計画の全貌を詳しくご紹介します。
神戸市立王子動物園とは?
神戸市立王子動物園は、六甲山の麓に広がる自然豊かな動物園です。約130種800点の動物たちが暮らしており、日本では数少ないコアラがいる動物園として知られ、全国的に人気を集めています(以前は、ジャイアントパンダとコアラが同時に見られるという貴重な場所でもありました)。園内には動物たちの展示だけでなく、観覧車などがあるレトロな「遊園地」や、動物について学べる「動物科学資料館」も併設されており、子どもから大人まで一日中楽しめる総合公園です。最寄り駅の阪急「王子公園」駅からは徒歩約3分と、アクセスも抜群です。

「王子動物園×阪急神戸線1dayパス」
阪急電鉄と神戸市は、この動物園の入園券と阪急神戸線の1日乗車券をセットにした「王子動物園×阪急神戸線1dayパス」を発売します。
発売期間は、2025年9月1日から11月30日までで、利用できるのは9月20日から11月30日までの土曜・日曜・祝日です。
価格は大人1200円で、小児用はありません。このきっぷは、スマートフォンのデジタル乗車券サービス「スルッとQRtto」で購入でき、クレジットカードでの支払いとなります。

「王子動物園×阪急神戸線1dayパス」商品概要
・発売期間:2025年9月1日(月)~2025年11月30日(日)
・有効期間:2025年9月20日(土)~2025年11月30日(日)のうち、阪急電鉄の土日祝ダイヤ適用日の任意の1日
・対象施設及び有効区間:神戸市立王子動物園、阪急神戸線全線(神戸本線・今津線・伊丹線・甲陽線、※神戸高速線は対象外です)
・発売価格:1,200円(※「大人」のみの発売となり、「小児」の設定はありません)
・発売方法:デジタル乗車券サービス「スルッとQRtto」の公式サイトでご購入いただけます。
※お持ちのスマートフォンで「スルッと QRtto」に会員登録していただき、「王子動物園×阪急神戸線1dayパス」を公式サイトでお買い求めください。お支払いはクレジットカードのみです。

未来へ!王子動物園リニューアル計画の全貌
現在、王子動物園では「動物と人がいきいきと過ごしながら世界につながる動物園」を基本理念に、未来に向けた大規模なリニューアルが進められています 。工事は動物園を開園しながら順次行われ、動物ファーストで、よりいきいきとした姿を観察できる施設へと生まれ変わります。
より分かりやすく!9つのゾーンで世界を巡る
リニューアル後は、動物たちの生息地に合わせて園内が9つのゾーンに再編されます。

アフリカの広大な「サバンナゾーン」から、アジアゾウやジャイアントパンダがいる「アジアゾーン」、神戸の身近な自然を体感できる「神戸~日本の自然ゾーン」まで、世界を旅するように動物たちの多様な生態を学ぶことができます。
第一期計画:サバンナゾーンと爬虫類館
2024年秋から始まった工事の第一期では、「サバンナゾーン」と「爬虫類館」の整備が進められています。

特にサバンナゾーンでは、複数の動物を一度に見渡せる「通景展示」によって、まるでアフリカのサバンナにいるかのような臨場感を演出。高低差を活かした「パノラマ広場」も整備され、よりダイナミックに動物たちを観察できるようになります。
新しいキリン舎では屋内からでもキリンを間近に観察でき、カバ舎には陸地や水深の異なる多様なプールが設けられるなど、動物福祉にも最大限配慮した設計となっています。

爬虫類館は、自然界の風景を再現し、自然光を取り入れた飼育展示施設に生まれ変わる予定です。第一期のサバンナゾーンと爬虫類館は、2027年夏オープンを予定しています。
多くの人に愛され続ける神戸市立王子動物園は、今、未来に向けて大きく進化しようとしています。
新しく登場する阪急神戸線とのコラボパスは、そんな動物園の「今」と「これから」を応援しながら、お得に楽しむ絶好の機会です。この秋は、便利な1dayパスを片手に、進化を続ける王子動物園へ出かけてみてはいかがでしょうか。
(画像:神戸市、PIXTA、阪急)
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