JR西日本は、2025年10月14日にダイヤ修正を実施します。快速列車の乗車時、確実に座って移動できる有料座席サービス「快速 うれしート」が学研都市線、JR東西線、阪和線に新たに導入されるほか、既存線区でも設定時間帯や本数が大幅に拡大されます。
有料座席「快速 うれしート」対象線区を大幅に拡大
「快速 うれしート」は、2023年10月から導入されている有料座席サービス。サービス対象となる列車の一部車両を有料エリアとし、そのエリア内の座席を指定席として利用できます。指定席券を持つ乗客のみが利用できるため、混雑する時間帯でも確実に座って移動できるのが大きな魅力です。今回のダイヤ修正では、この「快速 うれしート」が大幅に拡充され、より多くの利用者が快適な移動を選択できるようになります。
【参考】
JR大和路線・おおさか東線に有料座席サービス「快速 うれしート」10月導入(※2023年8月掲載)
https://tetsudo-ch.com/12905123.html
学研都市線・JR東西線・阪和線に「うれしート」が新登場!
新たに3つの線区へ「快速 うれしート」が導入されます。

学研都市線・JR東西線
平日の朝ラッシュ時間帯に奈良・木津駅から京橋・北新地・JR宝塚線方面へ向かう列車と、夕夜にJR宝塚線方面から木津駅方面へ向かう列車に「快速 うれしート」が新たに設定されます。学研都市線・JR東西線を走る列車はロングシート車両のため、サービスもロングシートでの提供となります。運転時刻は以下の通りです。

阪和線

阪和線では、平日の朝に日根野駅から天王寺駅方面へ、夕夜に天王寺駅から日根野駅方面へ向かう列車に「快速 うれしート」が設定されます。運転時刻は以下の通りです。

既存線区の嵯峨野線・琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線も本数拡大!
すでに「快速 うれしート」が導入されている嵯峨野線・琵琶湖線・JR京都線・神戸線・山陽本線・JR宝塚線でも、対象列車の拡大や設定時間帯の追加が行われます。
嵯峨野線

平日の夕夜、京都駅から園部駅方面へ向かう列車が現行の2本から4本へと倍増します。
琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線


平日の朝・夕夜時間帯で本数が拡大されるほか、特に土休日はお出かけや帰宅時に便利な時間帯に多数の列車が新たに設定されます。これにより、休日のレジャーなどで各段に利用しやすくなります。
大阪・関西万博の終了にともないダイヤを見直し
2025年の大阪・関西万博開催に合わせて運行されていた臨時列車「エキスポライナー」や大阪環状線・JRゆめ咲線・阪和線における増発列車の運転を終了します。


また、加古川線で実証実験として行われていた増発列車の運転を終了します。
【西脇市駅→谷川駅方面】
・西脇市駅 11:32 発→谷川駅 12:02 着
・西脇市駅 12:38 発→谷川駅 13:08 着
【谷川駅→西脇市駅方面】
・谷川駅 10:53 発→西脇市駅 11:21 着
・谷川駅 13:15 発→西脇市駅 13:43 着
一部の特急「こうのとり」で実施されていた谷川駅への臨時停車も終了します。
【谷川駅→福知山駅方面】
・こうのとり17 号:谷川駅 18:27 発
【谷川駅→篠山口・三田・大阪駅方面】
・こうのとり12 号:谷川駅 11:17 発
・こうのとり14 号:谷川駅 13:16 発
・こうのとり16 号:谷川駅 14:16 発(金曜日、土休日運転)
「快速 うれしート」の大幅な拡充は、多くの通勤・通学客にとって朗報と言えるでしょう。これまで設定がなかった学研都市線や阪和線沿線にお住まいの方にとっては、日々の移動の選択肢が広がりそうです。
(画像:JR西日本)
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