JR北海道が自転車を解体せずにそのまま列車内に持ち込める「釧網線サイクルトレイン」を実証事業として運転します。この取り組みはJR釧網本線維持活性化実行委員会の協力のもと実施されるもので、サイクリストにとって利用しやすい新たな鉄道の活用法として注目されます。
自転車をそのまま列車に!道東の豊かな自然をサイクリング
今回のサイクルトレインでは、通常は解体して専用の袋(輪行袋)に収納する必要がある自転車を、そのままの状態で列車内に持ち込めます。利用者は釧路駅~網走駅間の指定された駅で自転車と共に乗降し、目的地に辿り着いたらすぐにサイクリングに出発することができます。これにより、道東の雄大な自然を自転車で満喫する新しい旅のスタイルが可能になります。
利用は事前予約制 1列車あたり5台まで
サイクルトレインの利用には、専用予約サイトからの事前申込が必要です。自転車の持ち込みは1列車あたり5台までと制限されており、先着順での受付となります。予約時には預かり金として1,000円が必要ですが、この金額は乗車当日に車内で現金で返金される仕組みです(無断キャンセルの場合を除く)。なお、利用の際は乗車に必要なきっぷ類を別途購入する必要があります。
安全な利用のための注意点
持ち込み可能な自転車は、ロードバイクや折り畳み式自転車など、ハンドルの幅が40~60cm程度のものに限られます。マウンテンバイクやシティサイクルなど、ハンドル幅が広い自転車は持ち込むことができません。乗車中は、利用者が自身で自転車を支えるか、貸し出される簡易固定具を使用して手すりなどに固定する必要があります。また、駅構内では自転車から降りて移動し、ホームでは黄色い点字ブロックの内側で待つなど、他の利用者への配慮と安全確保が求められます。
釧網線サイクルトレイン 概要
運転日は2025年9月27日(土)と28日(日)の2日間です。運転区間は釧路駅~網走駅間で、上り「しれとこ摩周号」(網走行)と下り普通列車(釧路行)の各1本が対象。自転車の乗降が可能な駅は、釧路駅、標茶駅、摩周駅、知床斜里駅、網走駅の5駅です。
自転車をそのまま列車に乗せて、道東の美しい景色の中をサイクリングできる絶好の機会です。事前予約が必要なので、興味のある方は早めに計画を立ててみてはいかがでしょうか。
(画像:JR北海道 釧路支社)
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