開業140周年!信越線の魅力再発見 駅長と歩く廃線…急勾配を...の画像はこちら >>

信越線は2025年10月15日に開業140周年を迎えます。これに合わせ、「温故知新」をテーマに沿線の魅力を紹介する企画や記念グッズの販売が予定されています。
歴史を振り返りつつ、地域の魅力に触れる機会となるでしょう。

鉄路に刻まれた歴史

開業140周年!信越線の魅力再発見 駅長と歩く廃線…急勾配を越えた鉄路の記憶
廃線となった線路(イメージ)

9月30日には「安中駅長と歩く廃線ウォーク」が行われます。舞台となるのは、かつて「日本一の急勾配」と呼ばれた横川~軽井沢間。特急「あさま号」に乗務した経験を持つ安中駅長が、自らの体験を交えながら廃線となった線路を案内するということです。横川~軽井沢間での運転体験をもとに、峠の風景や過酷な運行の緊張感、鉄道技術と先人の努力を振り返り、鉄路に刻まれた歴史と人の物語を伝える時間となるでしょう。

開業140周年!信越線の魅力再発見 駅長と歩く廃線…急勾配を越えた鉄路の記憶
NHKで放送中の「おじゃる丸」

10月12日にはNHK「おじゃる丸」のイベントが、横川駅や碓氷峠鉄道文化むらで行われます。大地丙太郎監督によるトークショーのほか、キャラクターとの撮影会や和太鼓づくりの体験が予定されています。

「おじゃる丸」などの演出で知られる大地監督は、日頃から碓氷峠を訪れるなど信越線や鉄道に思い入れがあるといいます。当日は、自転車での峠巡りや鉄道への関心、地域とのつながりについて、監督ならではの視点で語る予定です。

開業140周年!信越線の魅力再発見 駅長と歩く廃線…急勾配を越えた鉄路の記憶
峠の釜めし

創業140周年を迎える「峠の釜めし」の荻野屋は記念祭を開き、特製おつまみの提供や、かつて横川駅で行われていた名物の立ち売りスタイルを体験できるコーナーを設けます。あわせて、荻野屋と共同で企画した「記念釜めし」(税込1,800円)も販売されています。信越線を走るSLと、今年デビューしたGVをイメージした特別仕様で、販売期間は11月30日(日)までです。

【参考】
荻野屋は「峠の釜めし」だけじゃない! 五反田に登場した「荻野屋 回」で美味しいうどんを堪能、出店ウラ話も聞いてきました
https://tetsudo-ch.com/13000602.html

ホテルメトロポリタン高崎では「秋間の梅ソルベ」を期間限定で提供します。使用する梅は、JR東日本とホテルの社員が信越線140周年に合わせて秋間梅林で収穫したものだといいます。

このほか、高崎駅構内のNewDaysなどで、クリアファイル(税込450円)やアクリルキーホルダー(税込660円~)といったオリジナルグッズを販売しています。

開業140周年!信越線の魅力再発見 駅長と歩く廃線…急勾配を越えた鉄路の記憶
記念グッズ

信越線は1885年10月15日、高崎~横川間で開業しました。その後は碓氷峠を越えて軽井沢方面まで延伸され、この急勾配区間にはラック式(アプト式)鉄道が導入されるなど、輸送技術の工夫が重ねられました。信越線は地域の主要な交通手段として旅客・貨物輸送を担ってきましたが、1997年10月1日に北陸新幹線の高崎~長野間が開業したことに伴い、横川~軽井沢間は廃止となりました。

主催者は「これまでの140年への感謝を込め、地域の皆さんとともに沿線を盛り上げていきたい」としています。

(画像:JR東日本高崎支社、安中市観光機構、高崎観光協会)© 犬丸りん・NHK・NEP

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