長良川鉄道は、2026年春に運行開始を予定している新造車両「ナガラ603号」の導入にあたり、10月1日からクラウドファンディングプロジェクトを開始します。多くの人が新車両に関わり、みんなの「推し列車」として育ててもらうことを目的としており、返礼品には「初列車への乗車権利」などが用意されています。
新車両「ナガラ603号」を育てるプロジェクト
長良川鉄道は2026年3月末に新車両「ナガラ603号」を導入する予定です。この新車両は、沿線にある関市の観光資源をモチーフにした外装デザインが特徴です。
今回のクラウドファンディングは、この「ナガラ603号」を多くの人に知ってもらい、興味を持ってもらうことを目的に実施されるものです。鉄道ファンだけでなく、普段は鉄道を利用しない地域の人々にも関わってもらうことで、みんなにとって親しみのある「推し列車」と感じてもらい、来春の出発式を一緒に盛り上げたいという趣旨です。
出発式への参加権も! ユニークな返礼品を用意
今回のプロジェクトでは、支援者が新車両に深く関われるようなユニークな返礼品(リターン)が多数用意されています。
中でも注目は、来春に予定されている「ナガラ603号」の出発式への参加。そのまま初列車にも乗車できる権利です。このほかにも、以下のような返礼品が設定されています。
限定デザインのD型硬券1日乗車券と限定鉄カードのセット
603号夜行列車乗車券
実際に掲出される記念ヘッドマーク
車内に設置される芳名版への名前掲載
長良川鉄道全38駅の駅名看板ネーミングライツ
支援を通じて、新車両の歴史に名前を刻むことができます。
クラウドファンディングに参加するには?
「長良川鉄道40周年! 新車両ナガラ603号で歴史と伝統を未来につなぐプロジェクト!」の募集期間は、10月1日(水)10:00~2025年12月30日(火)23:59まで。目標金額は150万円です。All-in形式の募集となるため、目標金額の達成有無にかかわらず、プロジェクトが実行されます。
長良川鉄道はこれまでにも、クラウドファンディングにより水戸岡鋭治氏デザインの観光列車「ながら」の3両目導入やトイレ室の設置などを成功させ、最近は食品サンプル列車のメンテナンス&リニューアルも目標金額を達成。厳しい経営環境のなかで鉄道存続のために、挑戦を続けています。
(画像:うぶごえ)
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