名古屋の新公共交通「SRT」【2月デビュー】名古屋駅〜栄を走...の画像はこちら >>

名古屋の都心風景が一変します!名古屋市は、名古屋駅と栄を繋ぐ新たな路面公共交通システム「SRT(Smart Roadway Transit)」を2026年2月13日(金)より運行開始します。SRTは、都心部の回遊性向上を目的とし、黒を基調とした全長18mのスタイリッシュな統一デザインの連節バスが広小路通を駆け抜けるプロジェクトです。

1月6日からは営業路線での習熟運転も始まり、街中ではすでにその姿が話題となっています。観光やショッピングの回遊性を劇的に高める「SRT」のルートや運賃、最新の乗車システムについてお伝えします。

名古屋都心部の回遊性向上へ、まずは名駅~栄間で運行を開始

名古屋市が、都心部の回遊性向上やにぎわいの拡大を目的と導入を進める新たな路面公共交通システムSRT。SRTという名称は「Smart(先進性)」「Roadway(路面)」「Transit(公共交通)」の頭文字を組み合わせたもので、市独自の呼称。まちづくりと一体で導入される公共交通として計画されました。

名古屋の新公共交通「SRT」【2月デビュー】名古屋駅〜栄を走る黒の連節バス!運賃・ルート・乗り方から・デザインまで解説
SRTのコンセプト

このSRTは、2026年2月13日に名古屋駅と栄を結ぶ区間で運行を開始する予定です。
今回運行が始まるルートは、名古屋駅と栄を結ぶいわゆる「名駅―栄系統」で、主に広小路通を通り、距離は約5.6キロ。この区間に7か所の停留所が設けられます。停留所はSRT専用のものと、既存のバス停と共用するものがあり、場所に応じてテラス型や屋根付きの待合空間などが整備されています。

今回のSRTルートでは、柳橋にも停留場が設けられます。柳橋は、名古屋市営地下鉄東山線の名古屋―伏見間に位置し、かつて地下鉄駅の新設構想がありましたが、費用対効果が低いとの判断で、2025年2月には駅新設ための調査は打ち切りになりました。

名駅―栄系統に続き、名古屋市は将来的に、名古屋駅、栄、大須、名古屋城周辺などを結ぶ周回ルートの導入も検討しています。

名古屋の新公共交通「SRT」【2月デビュー】名古屋駅〜栄を走る黒の連節バス!運賃・ルート・乗り方から・デザインまで解説
名古屋駅―栄を結ぶ名駅―栄系統の運行ルート

SRTの運行は金曜日から月曜日と祝日を中心に行われ、運行時間帯は午前9時から午後5時台まで。

日中の時間帯に1日12本程度が予定されています。

「1回のタッチ決済」「全扉乗降方式」を採用

運賃は大人210円、小児100円です。支払いは現金のほか、交通系ICカードやクレジットカードなどのタッチ決済に対応する予定です。タッチ決済使用時には、乗車時に車載器に1回かざすだけの乗支払い方式が採用され、大人で1日500円という乗車上限運賃が適用される予定です。また、スマートフォンを使ったQR一日乗車券の導入も進められます。(現金利用時には、前扉を利用。)
交通系ICカードやタッチ決済、QR決済を利用する場合には、「全扉乗降方式」が採用されるので、従来のバスの「並んで決まった扉から乗る」イメージを覆すメリットとなります。

名古屋の新公共交通「SRT」【2月デビュー】名古屋駅〜栄を走る黒の連節バス!運賃・ルート・乗り方から・デザインまで解説
SRTが走る街中のイメージ(図:名古屋市)

車両や停留場を含めたトータルデザインを採用

SRTの特徴として、車両だけでなく、停留所や案内表示などを含めた「トータルデザイン」が採用されます。都心部の街並みと調和した統一感のあるデザインとすることで、利用者にとって分かりやすく、視認性の高い交通空間を整備する狙いがあります。

使用される車両は、全長約18メートルの連節バスで、定員は約122人。現金利用時を除き、乗り降りは3つある全ての扉から行うことが出来るようになります。

名古屋の新公共交通「SRT」【2月デビュー】名古屋駅〜栄を走る黒の連節バス!運賃・ルート・乗り方から・デザインまで解説
車両・停留所・案内板を含めたトータルデザインを採用

名古屋駅桜通・名古屋駅の2ヶ所を除くSRT停留所は「テラス型」として整備されます。
歩道を車道側へ拡幅して他の車両が駐停車できないようにするとともに、より乗降しやすい形に整備することで、定時運行(正着性)を高める工夫が行われるといいます。

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テラス型で整備されるバス停イメージ

いよいよ習熟運転を始め、2月13日から本格的な運行開始へ

本格的な営業開始に先立ち、名古屋市は2026年1月6日から、実際の営業路線を使った習熟運転を始めています。

名古屋の新公共交通「SRT」【2月デビュー】名古屋駅〜栄を走る黒の連節バス!運賃・ルート・乗り方から・デザインまで解説
習熟運転が行われているSRT車両

名古屋市SRTの概要

習熟運転:2026年1月6日から実際の営業路線で開始
運行開始日:2026年2月13日(金)予定
ルート:名古屋駅~栄(名駅-栄系統)、広小路通を経由する約5.6kmのルート
車両スペック:全長約18mの連節バス、定員約122人、全扉乗降方式
運行スケジュール:金・土・日・月および祝日に運行、日中1日12本程度
運賃・決済:大人210円・小児100円。交通系IC、タッチ決済、デジタル乗車券に対応
デザイン:黒を基調とし、シンボルカラーに「アーバンゴールド」を採用

「都心風景の未来を先導」というコンセプトのもと誕生したSRTは、単なる移動手段を超え、名古屋の街そのものを美しく彩る新しいシンボルを目指しています。黒とアーバンゴールドを纏った巨大な連節バスが広小路通を静かに進む姿は、100年先の豊かな暮らしを見据えた名古屋市の挑戦の現れといえるでしょう。
当初の運行は金曜から月曜、および祝日の日中時間帯が中心となります。仕事の合間の移動や、週末の名古屋散策の新しい選択肢として、まずは2月13日のデビューを待ちましょう。最新のタッチ決済やデジタル乗車券を活用して、よりスマートに、より快適に生まれ変わる名古屋の街をぜひ体感してみてはいかがでしょうか。
(写真:名古屋市市住宅都市局)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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