プロアマ問わず鉄道愛にあふれた「鉄サマキックオフイベント」(筆者撮影)

鉄道を愛する高校生が集う、全国高校生地方鉄道交流会(地鉄交流会)。15周年を機に、「全国高校生鉄道SUMMER CONFERENCE(サマーカンファレンス)、愛称=鉄サマ」にネーミングを一新して再スタートする。

2026年1月18日、東京・三軒茶屋でキックオフイベントが開かれた。

高校生のクラブ活動で、全国大会のない鉄研(鉄道研究会)にとっての成果発表の場が地鉄交流会。2012年に秋田県の秋田内陸縦貫鉄道で初開催後、各地の地鉄をめぐる形で回を重ねてきた。

2025年夏は初めて自治体名を冠し、「地鉄交流会in宮城県美里町」として開催。東北線、陸羽東線(奥の細道湯けむりライン)、石巻線のJR3線が集まる宮城県美里町に参加校が集った。

【参考】「歴史ある鉄道のまちの未来を高校生がつくる!」14回目の地鉄交流会、JR3線が集まる宮城県美里町で開催【レポート】(※2025年9月掲載)
https://tetsudo-ch.com/13010487.html

初めての鉄サマは、2026年8月21~23日に奈良県北端・王寺町で開催される。中心駅の王寺に関西線と和歌山線のJR2線、生駒線と田原本線の近鉄2線が集結する(田原本線の駅名は新王寺)。明治年間の1890年、大阪鉄道会社が奈良県初の鉄道として王寺~奈良を開業、鉄道のまちとして発展を遂げてきた。

鉄サマのスタートを告げるキックオフイベント、参加予定校が名乗りを挙げつつ、鉄道会社や愛好家団体交流を深める狙い。参加校では、東京の芝学園中学高校交通研究部と成城中学高校鉄道研究部、福島県の福島工業高専鐵道愛好会がそれぞれの活動状況を報告した。

続く講演会では、CARB(カーブ)、沖縄県与那原町立軽便与那原駅舎展示資料館、JR貨物の3者代表が鉄サマ参加校に活動を披露。一般社団法人・CARB(Capital Area Railway Base)の今井美槻代表理事は、クラウドファンディングの資金で、首都圏での引退した車両保全に取り組む思いを語りかけた。

今夏、再スタートする鉄サマ、鉄道を生かしたまちづくりのアイディアを競う企画部門のほか、写真、動画の両部門で優秀作品を表彰。新部門創設の構想もあり、詳細は事務局から発表される。

「鉄サマ」にリニューアルされる地鉄交流会 今夏の開催地は奈良県王寺町に決定
引退車両保存への思いを語る今井CARB代表理事。表示画像はCARBが保存する小田急2200形電車(筆者撮影)

記事:上里夏生

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