2025年の「Z世代トップブランドアワード」によると、タイのZ世代は海外企業ブランドよりも国産の企業ブランドを好むことが分かった。創業141年のタイ郵政や、100年以上の歴史を持つサイアム商業銀行などがランクインした。


クルンテープ・トゥラキットの報道によると、同アワードは調査会社インテージ・タイランドとブランドバフェットが共同で実施。X世代、Y世代、Z世代の全国約3000人を対象に、ブランドへの愛着度を調査した。

調査対象となった10業種で、タイのブランドは国際企業を上回るZ世代の支持を獲得した。タイ郵政公社やサイアム商業銀行は、世代を超えて強い存在感を維持している。各業種の受賞者は以下の通り。

生命保険 1位:ムアンタイ生命保険、2位:AIA、3位:タイ生命保険

不動産、宿泊施設 1位:SANSIRI、2位:スパーライ、3位:AP(タイランド)

自動車 1位:トヨタ(タイ)、2位:ホンダオートモビル(タイ)、3位:三菱自動車(タイ)

健康、美容ドリンク 1位:C-vitt(HOUSE OSOTSPA FOODS)、2位:VITADAY、3位:SAPPE

飲食チェーン 1位:KFCタイ、2位:マクドナルド(マックタイ)、3位:スキ・ティーノーイ

物流 1位:タイ郵政、2位:FLASH EXPRESS、3位:KEXエクスプレス

ハイパーマーケット、スーパーマーケット 1位:BIGCスーパーセンター、2位:ロータス(CP AXTRA、3位:TOPSスーパーマーケット

金融機関 1位:サイアム商業銀行、2位:カシコーン銀行、3位:クルンタイ銀行

マーケットプレス、Eコマースプラットフォーム 1位:Shopee、2位:TikTok Shop、3位:LAZADA

携帯電話 1位:サムスン(タイサムスン・エレクトロニクス)、2位:iPhone、3位:OPPO

調査を実施したインテージ(タイランド)のマネージング・ディレクターのダンチャイタウィン氏は、タイ郵政公社のランクインが特に意外だったと指摘。老舗企業が若い世代にアピールするため、ブランドを時代に適応させて育成してきたことを示していると述べた。

サイアム商業銀は、明確で独特なブランディングが、若い消費者層で好成績を収める要員となった。Z世代は信頼できる自分たちのライフスタイルに合ったブランドを選ぶことを重視しているため、「トレードマーク」よりも「トラストマーク」の重要度が高いと分析した。

さらに、若い消費者は低価格のみを重視しておらず、購入しやすく多様な機能を備えた商品を提供するブランドを求めているとした。

調査は2024年10月から2025年初頭に実施した。

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