タイ北部チェンマイ県メーアイ郡からムアンチェンラーイ郡までのコック川でヒ素が検出された問題で、いかだに乗って食べ物や飲み物を販売する同郡の行商人は、例年であれば繁忙期のソンクラーン祭り中にほとんど旅行客が来なかったと嘆いている。

マティチョンの15日報道によると、32年間いかだで行商人をしている店長は、通常のソンクラーン祭り中の1日の売上げは約4万バーツだが、今年は約400バーツまで減少したと話した。

仲間の行商人と相談しているが、打つ手がないという。

店長は「当局からの支援もなく、仲間の数人は店を閉めて他の場所へ移動した。うちもそう長くはない」と不満を漏らした。

保健省の同県保険事務所は今月4日、メーアイ郡を流れるコック川で安全基準値を超えるヒ素を検出したと報告。安全のため、水を直接使用しないよう呼び掛けている。チェンライ氏の水道水は、浄水システムが整備されているため、通常通り使用できる。

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