首から下げるタイプの電子タバコを1年間毎日吸っていた14歳の少女が、電子タバコ関連肺障害(EVALI)に罹患−。タイのスチトラー医師が22日、自身のフェイスブック「Sujitra Eaktasang」で、衝撃的な症例を明かした。
カオソッドの報道によると、少女は電子タバコを1年間使用していたが、店舗が販売を停止したため、2カ月禁煙状態だった。少女は疲労感と息切れの症状で来院。問診すると、少女は13歳から電子タバコを月に1本使用し、毎日喫煙していたという。首から下げていたため、少女は「いつでも使える」と話していたという。
診断の結果、少女は「電子タバコまたはベイピングなどの製品使用に関する肺障害(EVALI:E-Cigarette or Vaping Product use Associated Lung Injury)」に罹患していた。EVALIは、電子タバコの使用で引き起こされる重度の肺感染症。罹患者の多くは発熱や悪寒、咳、呼吸困難などの症状がある。
電子タバコはタイの若者や就労者に人気の商品。使い方も簡単で、一般の紙タバコと比べて毒性が低いとの誤情報も広がり、勘違いして使用する若者が少なくないという。