タイ深南部ソンクラー県サバーヨーイ郡で22日、托鉢のために車両に乗って市街地へ向かっていた修行僧ら7人が武装集団に襲撃され、16歳の少年が死亡、12歳の少年が重傷を負った。カオソッドなど現地メディアが報じた。
同郡のサバーヨーイ警察署によると、僧侶と修行僧6人は、同署の警官が運転する車両に乗り、托鉢のためにサバーヨーイ市街へ向かっていた。バイクに乗った人数不明の犯人が、車両に向かって発砲。車両に乗っていた警察官が反撃したが、武装集団は逃走した。他の修行僧は無事だった。
負傷した少年2人は病院に搬送されたが、運転手を務めていた警察官の息子である16歳の少年は、病院到着後に死亡が確認された。
深南部では、タイからの独立を目指すマレー系イスラム教徒が、国軍や民間人を標的とした武装攻撃が続いている。プームタム・ウェーチャヤチャイ国防大臣は事件を受け、深南部での戦略を調整する必要があると述べた。