信用格付け会社フィッチ・レーティングスは24日、タイの信用見通しを「安定」から「ネガティブ」に引き下げた。長引く政治的不確実性や成長見通しの弱さ、国家財政へのリスク上昇が要因。


プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、総合信用格付けは引き続き「BBB+」を維持した。

同社は、引き下げの主要要因を、政治的不確実性だと強調。政府の政策と継続性に対する懸念が生じていると指摘し、景気刺激策と財政再建が度々延期になったことから、8月の公的債務は国内総生産(GDP)の59.4%に上昇した。

総合信用格付けは、健全な経済政策や強力な政府債務資金調達力が支えとなり、「BBB+」を維持。家計債務が2021年第1四半期のGDP比95.5%から、2025年第1四半期に87.4%まで縮小したことも影響した。

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