冨安、鎌田らが所属するシント・トロイデン photo/Getty Images
今季ベルギーのサプライズに
日本人選手が多く所属するベルギーのシント・トロイデンは、残念ながらプレーオフ1への進出を逃してしまった。しかし、レギュラーシーズンを7位で終えることができたのはポジティブに受け止めるべきだろう。
今季のシント・トロイデンはベルギー国内でも1つのサプライズになっていた。
ただ、ここでブレイクしたことによって主力選手が欧州トップクラブに狙われることになった。ベルギー『VoetbalPrimeur』も、多くの選手と別れを告げる必要があるかもしれないと取り上げている。
すでにシント・トロイデンは今冬に22歳MFキャスパー・デ・ノレ、28歳MFロマン・ベズスがそれぞれゲンクとヘントに移籍している。同メディアはこれもプレーオフ1進出を逃す原因となったのではないかと伝えているが、今夏あるいは来夏にはもっと大規模な主力の流出が起こるかもしれない。
同メディアが挙げた名前の中には今季大ブレイクした日本代表DF冨安健洋の名前もある。シント・トロイデンで最も注目されている選手の1人で、欧州五大リーグのクラブに引き抜かれる可能性が高い。日本サッカー界にとっては大きな一歩だが、シント・トロイデンにとっては痛いだろう。
また攻撃の要では鎌田大地と並んでレギュラーシーズン12得点を挙げた25歳FWヨハン・ボリも移籍を仄めかしている。25歳という年齢からステップアップを狙うタイミングと考えているようで、シント・トロイデンは攻守の要2人を同時期に失う恐れがある。鎌田もフランクフルトからレンタルで加わっている選手で、今後はどうなるか分からない。
さらに22歳のMFアレクシス・デ・サールにもステップアップの可能性があるようで、シント・トロイデンでは大きな変化が起こるだろう。
冨安やボリらの穴を埋めていくのは簡単ではないはずで、来季も競争力を保てるか注目が集まる。
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