キャリア700得点を記録したロナウド photo/Getty Images
レジェンドが打ち立てた驚異の数字
先日ユヴェントスに所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがキャリア通算700得点を記録したが、これによって再び注目を集めている記録がある。スラヴィア・プラハなどで得点を量産した故ヨーゼフ・ビカン氏が持つ史上最多得点記録だ。
現在ロナウドは34歳となっているが、あと5年ほどキャリアを続ける場合はヨーゼフ・ビカン氏の記録を超えることも可能かもしれない。しかし、40歳に近づいていく中でこれまで通りゴールを量産するのは簡単ではない。同氏の記録を塗り替えるのはハードルが高い作業と言えよう。
このように、サッカー界では塗り替えるのが不可能ではないかと思わせるような驚異的な記録がいくつか存在する。そこでスペイン『MARCA』は、そうした特別な記録をいくつかリストアップ。今後これらの記録を塗り替える人物は現れるだろうか。
1.W杯1大会最多得点記録:ジュスト・フォンテーヌ氏(13得点)
昨年のロシアワールドカップで得点王を獲得したのはイングランド代表FWハリー・ケインだが、得点数は6点だった。2014年ブラジル大会で得点王を獲得したコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスも6点だったため、このあたりが得点王を獲得するための平均ラインとなる。
ところが元フランス代表のフォンテーヌ氏は1958年スウェーデン大会で13得点を記録。ワールドカップ1大会で二桁得点を記録するのは異常で、この記録を破るのはかなり難しいだろう。
2.チャンピオンズリーグ最多得点記録:クリスティアーノ・ロナウド(127得点)
ロナウドも偉大な記録の持ち主だ。今のところこの記録に近づけるのはバルセロナFWリオネル・メッシしかいない。メッシも112得点を挙げており、キャリア終盤でロナウドとの差をひっくり返すことも不可能ではない。
3.年間最多得点記録:リオネル・メッシ(91得点)
メッシはいつの時代も凄かったが、2012年は本当に手がつけられない状態にあった。公式戦69試合で91得点とゲームの世界のような数字を叩き出し、元ドイツ代表FWゲルト・ミュラー氏が持っていた85得点の記録を超えた。これも達成困難な数字と言えるはずで、今後塗り替える者は現れないかもしれない。
4.W杯最多優勝記録:ペレ氏(3回)
3回ワールドカップに出るだけでも大変だが、元ブラジル代表のペレ氏は1958年大会、1962年大会、1970年大会と3度の優勝を誇る。ペレ氏は1958年、1962年大会で連覇を果たしているが、ワールドカップで連覇を果たすのはかなり難しい。この記録を超えるには、10代の頃からワールドカップに出場しておく必要があるだろう。例えばフランス代表FWキリアン・ムバッペは、19歳ながら昨年のロシア大会を制した。次回の2022カタール大会でも連覇を果たすことができれば、ペレ氏の記録が見えてくる。
5.最多バロンドール記録:クリスティアーノ・ロナウド&メッシ(5回)
改めてこの2人が同じ時代を生きていることが特別なのだと感じさせられる記録だ。昨年こそルカ・モドリッチに譲ったが、2人は10年にわたってバロンドールを支配してきた。もちろん引退するまでに6回目、7回目の受賞を果たす可能性もあり、そうなれば全く手の届かない記録として永遠に残り続けるだろう。
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