PSVの堂安 photo/Getty Images
確固たる地位を築いている者は少なく
今では日本代表のほとんどが海外組となっているが、欧州でプレイする選手たちの現状をどう評価すべきだろうか。
今冬には日本人選手にもいくつか動きがあったが、ネガティブなこともある。
最終ラインを統率するDF吉田麻也も活躍の場をイタリア・サンプドリアに移した。サウサンプトンで出番を確保できていなかったため、移籍の選択は妥当だろう。ただし初挑戦の地となるセリエAの環境に上手くフィットできるかは分からない。まずはサンプドリアでもポジション確保へアピールしていく必要がある。
確固たる地位を築いていないのは、昨夏PSVに移籍したMF堂安律、FCポルトへ移籍したFW中島翔哉も同じだ。PSVは昨年12月にフローニンヘンで堂安を指導していたエルネスト・ファベルが指揮官に就任したものの、堂安の出番は増えていない。チームも開幕から出遅れており、想定していたようなスタートとはなっていない。
中島の場合は怪我で離脱していた時期があり、ようやく戻ってきたところだ。まだリーグ戦での得点もなく、10番にふさわしい活躍を見せることはできていない。
ポルトガル『O JOGO』も日本人選手たちのことを気にかけているが、日本代表は3月末に2022カタールワールドカップ・アジア2次予選でミャンマー代表、モンゴル代表と対戦する予定となっている。相手が格下とはいえ、代表の主力選手たちが各クラブで出番を得ていないのは気にかかる。
トルコではDF長友佑都もガラタサライで後半戦のメンバーリストから外れる事態となっており、森保ジャパンのスタメン組が苦戦を強いられている。海外組で順調に評価を高めているのはボローニャのDF冨安健洋くらいと言ってもよさそうだが、海外組は状況を変えていけるだろうか。
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