ニューカッスルでプレイしていたベン・アルファ photo/Getty Images
上手いけど扱いにくい天才
ファンタジスタと呼ばれる選手は抜群の才能を持っているのだが、感性が独特すぎるがゆえにチームに組み込みにくいケースがある。
マルセイユやパリ・サンジェルマン、ニューカッスルでプレイしてきたフランス人FWハテム・ベン・アルファはその代表例とも言うべき選手だ。
今回仏『RMC Sport』がベン・アルファを特集しているが、ニューカッスル時代にベン・アルファを指導したアラン・パーデューも少し扱いにくい選手だったと振り返る。
パーデューは「彼の選択肢は常にベストというわけではなかった」と語っているが、ベン・アルファはパスすべき場面でもドリブルで強引に局面を打開しようとするところがあった。厄介なことに、ニューカッスルのサポーターはそんなベン・アルファのプレイを気に入っていたのだ。パーデューとしては頭が痛い問題と言える。
リヨン時代に指導したジェラール・ウリエも「ハテムはドリブルしながら生まれた。彼がふさわしいキャリアを築けていないのは残念だ」とコメントしており、もう少しチームプレイを意識できれば世界のトップクラブでプレイできたはずだ。
ベン・アルファのプレイは独創的で、見ていて面白い。しかし、それがチームの勝利に直結するプレイとは限らない。サッカーファンとしてはベン・アルファを毎週見たいところだが、結果が必要なのは指揮官としては起用しづらい部分もあったのだろう。
ベン・アルファのドリブルに関しての才能はネイマールやリオネル・メッシにも負けていなかったと言っても大袈裟ではないのかもしれない。
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