ロナウド&カカーのダブル補強は豪華すぎ photo/Getty Images
バルサ・カンテラ軍団に挑んだ
レアル・マドリードは今も超豪華な補強を連発するスーパーリッチクラブだが、その中でも2009年の補強は異様だった。
米『Bleacher Report』がスペシャルな夏と振り返っているが、当時のレアルは一夏でスーパースターを勢揃いさせたのだ。
FWカリム・ベンゼマ、カカー、MFシャビ・アロンソ、エステバン・グラネロ、DFラウール・アルビオル、アルバロ・アルベロア、そして最大の目玉プレイヤーだったFWクリスティアーノ・ロナウド。
今もチームに残っているのはベンゼマだけだが、これほど豪華な補強も珍しい。銀河系軍団にふさわしい超札束攻勢と言える。
「史上最高の補強だ」
「この時レアルはフランス、イタリア、イングランドから最高の選手を獲った」
SNS上ではこうした意見が出ており、かつてないほどの豪華補強だ。フランスのリヨンにいたベンゼマ、イタリア・ミランのカカー、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドからロナウドと、各国からその時のベストプレイヤーを引き抜いたとの表現も正しい。
ただし興味深いのは、このスター軍団がなかなか結果を出せなかったことだ。理由はただ1つで、ちょうどバルセロナ黄金軍団と時期が重なったのだ。
SNS上では「マシアに粉砕された」、「バルサにはホームで0-5の負け」など、主にバルセロナサポーターから厳しい意見も出ている。
大量の資金を投じたレアルと、シャビやイニエスタ、ブスケッツ、ピケ、メッシらクラブの哲学を知り尽くすカンテラ(下部組織)出身者を中心に黄金チームを作り上げたバルセロナと、互いが全く異なるプロセスでスター軍団を作っていたところも面白い。
スターを並べて頂点を目指したレアルと、それを自前の選手で真っ向から迎え撃ったバルセロナ。当時のリーガ・エスパニョーラには、今とは違う特別な面白さがあったと言える。
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