バルセロナのコウチーニョ photo/Getty Images
開幕節から攻撃陣は爆発
指揮官が交代すれば選手の起用法も変わってくるものだ。
バルセロナにとって今季の初陣となった9月27日のビジャレアル戦にて、「異なるプレイヤーになって戻ってきた」と評価されたのはMFフィリペ・コウチーニョだ。
2018年の冬にやってきたコウチーニョは上手く期待に応えられず、バイエルンへのレンタル移籍も経験した。
今夏にも移籍案が何度となく浮上し、コウチーニョがバルセロナで輝く未来をイメージするのは難しい状況だったと言える。
しかし、チームは今季よりロナルド・クーマン体制へと変わった。システムを[4-2-3-1]に固定して戦っていくのであれば、以前にはなかったトップ下のポジションでコウチーニョが輝くことが出来るかもしれない。
ビジャレアル戦でもコウチーニョは先発から70分間プレイし、アシストも記録して4-0の勝利に貢献した。リオネル・メッシ、アントワーヌ・グリーズマン、アンス・ファティと連携を築くことができれば、世界トップクラスの攻撃集団となるのは間違いない。
スペイン『MARCA』も新たな姿となったコウチーニョを絶賛している。ビジャレアル戦ではパス47本のうち43本を成功させ、ドリブル成功数も3回を記録した。クーマンもコウチーニョのパフォーマンスに満足しているようで、あとは継続性のみだ。
伝統的に[4-3-3]がベースだったバルセロナにクーマンが手を加えることで、コウチーニョが攻撃の切り札となる可能性が出てきた。
1億6000万ユーロの失敗プレイヤーと言われた時期もあったが、2年半の時を経てコウチーニョが輝く時だ。
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