セルティック時代の中村俊輔 photo/Getty Images
今の日本代表にはない武器
毎年のように振り返る恒例行事のようになっているが、今からちょうど14年前に日本の天才レフティーが世界に衝撃を与えた。
当時セルティックでプレイしていた元日本代表MF中村俊輔がチャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦でフリーキックを決めたのだ。あれから14年も経ったが、英『BT Sport』やUEFAが改めて中村のフリーキックを振り返っている。
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そのキック精度は今も世界的に高い評価を得ており、欧州での実績も考えると中村は日本人史上最高のフリーキッカーと言っていいだろう。当時世界トップレベルのGKと評価されていたマンUのエドウィン・ファン・デル・サールからネットを揺らすのは簡単なことではない。
日本代表でも中村のセットプレイから多くのゴールが生まれたが、今の日本代表にはその武器がない。セットプレイを担当できる選手は限られており、直接フリーキックからゴールが生まれる機会は大幅に減った。
本田圭佑も魅力的な左足の持ち主だが、フリーキックの精度では中村の方が上だろう。久保建英もフリーキックから高精度のボールを蹴るが、久保の左足は中村級にまで成長するだろうか。日本が上へいくためにセットプレイのキッカーは重要で、日本のファンは中村級のキッカーをずっと待っている。