衰えぬ得点感覚でレスターを牽引し続けるバーディ photo/Getty Images
ベテランだが離脱の少なさは特筆もの
今季のプレミアリーグでは現在3位と好調を維持するレスター・シティ。2015-16シーズンにリーグ優勝を果たした「ミラクル・レスター」から5年の月日が流れ、チームは大きな変化を遂げた。
優勝の翌年からは順位を落とすことになるも、そこからチームの立て直しに成功し、昨季は5位フィニッシュとBIG6と互角に戦えることを証明している。
多くの主力が流出したが、チームの大黒柱は変わらない。ジェイミー・バーディである。チームに残ったバーディは、ここまで6年連続で二桁得点を記録。圧倒的な結果でチームを支えてきた。同じプレミアリーグでも、この記録の上を行くのは、セルヒオ・アグエロ(9年連続)、ハリー・ケイン(7年連続)の2人のみ。もちろん、最高齢はバーディだ。
今年で34歳になるバーディ。年齢を重ねるごとに身体は衰えるものだが、ゴールへの嗅覚は健在。今季もすでに12ゴールを挙げており、チームトップの数字だ。このゴールのうち約半分がPKで得たゴールであり、メンタルの強さもうかがえる。PKを確実に決めてくれるキッカーの存在はチームにとって大きな存在であると言える。
得点力の高さは誰もが知っているが、特筆すべきは離脱の少なさだ。優勝したシーズンから数えて、5年連続でリーグ戦30試合以上に安定して出場しているのは大きい。今季も23試合に出場しており、残りの11節も離脱者の多いチームの台所事情を考えれば出場は現実的と言える。年齢を重ねると、負傷が多くなる選手も多いが、コンディションを整えて毎試合に臨むことを継続するのもまたその選手の良さだろう。
今季はチームに負傷者を多く抱えてしまい、直近のリーグ戦では3試合勝てていないレスター。難しいゲームが続いているが、こんなとき頼りになるのはこの大エースをおいて他にない。バーディの得点から白星を挙げることに期待したい(データは『WhoScored.com』より)。
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