PSGのゴールを守るナバス photo/Getty Images
シュートストップの能力は世界トップ3には入る
現世界最高のGKは誰だろうか。
アトレティコ・マドリードのリーガ・エスパニョーラ制覇に貢献したヤン・オブラク、チェルシーでいきなりチャンピオンズリーグ制覇を経験したエドゥアール・メンディ、今でもバイエルンの守護神であり続けるマヌエル・ノイアー、マンチェスター・シティのエデルソン・モラレスなど候補者は数名いるが、パリ・サンジェルマンのケイロル・ナバスもそのリストに含めるべきだろう。
今季もチャンピオンズリーグでは多くの好ゲームが展開されたが、ナバスは間違いなく今大会1番忙しいGKだった。
というのも、ナバスは今大会最多となる54本のセーブを記録しているのだ。ナバスに次いで多かったのはノイアーだが、こちらは35本だった。ナバスとは20本近い差がついており、いかにナバスが忙しい日々を過ごしていたかが分かる。
パリ・サンジェルマンはベスト4まで駒を進めたが、実は1試合平均被シュート数はグループステージから合わせて全32チーム中ワースト5位となる15本も浴びている。例えば決勝へ進んだマンCは6.5本、優勝したチェルシーは9.3本、パリと同じくベスト4まで駒を進めたレアル・マドリードは9.1本に抑えており、パリの数字がかなり多いことが分かってくる。
パリではどうしてもネイマールやキリアン・ムバッペに注目が集まるが、ナバスがいなければベスト4まで生き残ることはできなかったかもしれない。やや地味な印象もあるが、ナバスは相当な実力者だ。シュートストップの部分では現世界トップ3に入る名手と言っていいだろう(数字は『Squawka』と『WhoScored.com』より)。