ここまではまずまずな活躍を見せているグリーリッシュ photo/Getty Images
ストライカーが欲しかったとの声もある
プレミアリーグは第10節までが終了し、各クラブ今季の戦力が見えてきた。補強に関しては大型補強を行ったアーセナルが現状大成功を収めており、公式戦9戦無敗を誇っている。
右サイドバックの冨安健洋の控えが不安要素だが、今季は昨季より上の順位でフィニッシュと予想できる。
このように大成功を収めたクラブがある中で、プレミア王者へ加入したMFジャック・グリーリッシュはどうだろう。アストン・ヴィラから約141億円で加入したチャンスメイカーはセルヒオ・アグエロの10番を継いでおり、チームの中心として活躍している。しかし、9試合で1ゴール2アシストと数字の面では物足りない。比較対象とするには偉大すぎるが、同じく夏の新加入組ではクリスティアーノ・ロナウドが4ゴール1アシストと大暴れしている。移籍金が今夏プレミア最高額なだけにC・ロナウドほどのインパクトは期待されるところだ。
それでも、数字を見ず内容だけで考えれば十分に戦力となっている。彼の失わないドリブルからのチャンスメイクは左サイドからの武器となっており、有効に働いている。また、左ウイングを務めていたラヒーム・スターリングの不調やフィル・フォーデンの9番起用などを考えると、左ウイングは人員不足であり、スターリングのパフォーマンスを見て必要以上に嘆く必要がなくなったのはグリーリッシュのおかげだろう。左からグリーリッシュ、フォーデン、ガブリエウ・ジェズスの3トップは今のファーストチョイスであり、補強は成功だといえる。
ゴール数の少なさや移籍金の高額さで批判の的にされてしまうことが多いグリーリッシュ。約141億円がかかったとされるが、ホームグロウンの選手であること、クラブのアイコンとなれることを考えればこの金額が妥当だったか。
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